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新ドライバー「使います」 松山英樹は直近2戦のリベンジへ

2年前にツアー初優勝を飾った「ザ・メモリアルトーナメント」、メジャー初制覇の夢を乗せた「全米オープン」。意気込んだ直近2試合で予選落ちを喫した松山英樹は、いつになく自虐的だ。オハイオ州で30日(木)に始まる「WGCブリヂストン招待」は、出場全選手が4日間をプレーする世界選手権シリーズ。開幕前の言葉は「今週は4日間、安心してできる。丸1カ月、4日間やっていないので…完走したいです」と控えめだった。

練習場での好感触と、実戦での不出来。ここ最近の松山は、そのギャップの大きさに“ガッカリ”を続けている。「メモリアル―」のときに「つかんだ」スイングの手応えは、「もうあきらめました」と別の改善点を模索中。4年連続出場となる今週のファイヤーストーンCCは常々「勝ちたい」と口にするコースだが「意気込んで成績が悪いので、意気込まないで頑張ります」と苦笑いした。

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27日(月)から連日9ホールを回った練習ラウンド。今大会も事前の感触は悪くなさそうだ。練習日は、ダンロップスポーツの新しい1Wでプレーした。3月の「WGCデルマッチプレー」の初戦だけで握った「スリクソンZ765」の兄弟モデル「Z565」を投入。用意された10本以上のシャフトを、ラウンド中も“カチャカチャ”と差し替えてテストを重ねた。

そして開幕前日の29日(水)。最終ホールのティグラウンドでニュードライバーを手に「最高!」と声を上げた。その後のドライビングレンジでは、会心の当たりに無言で大きくうなずき、後頭部にかけていたサングラスが、勢いよく宙を舞った。「(初日に)使います!気持ちは固いです。あしたの朝、変わっているかもしれないけれど、今のところ」と元気良くコメント。シャフトはこれまでのエース1Wと同じ「グラファイトデザイン ツアーAD DI」シリーズとなりそうだ。

例年8月に行われる大会は今年「リオデジャネイロ五輪」の影響で6月に前倒しされた。同週開催となった欧州ツアー「第100回フランスオープン」にロリー・マキロイ(北アイルランド)、ダニー・ウィレット(イングランド)ら数人の欧州勢が参加するため、出場選手は例年よりも10人前後少ない61人。

「人数が少ないので(成績が悪くても)世界ランキングのポイントももらえるでしょう…」と最後まで肩をすぼめたが「今週はいいと思いますよ、たぶん」と言い残して、帰りの車に乗り込んだ。(オハイオ州アクロン/桂川洋一)

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2016年 WGCブリヂストン招待



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