松山英樹が4打差11位発進 フレイザーとピアシー首位
2016年 WGCキャデラック選手権
期間:03/03〜03/06 場所:トランプナショナルドラール(フロリダ州)
宮里優作は出遅れ56位 “知らない風”が招いた誘惑
フロリダ州のトランプナショナルドラールで開幕した「WGCキャデラック選手権」初日。世界選手権シリーズ初出場の宮里優作は2バーディ、4ボギー1ダブルボギーの「76」と崩れ4オーバー。出場66人中、56位タイと出遅れた。
昨シーズンの日本ツアー賞金ランキング2位の資格でWGCに挑んだ宮里。この日、目の前に立ちはだかった大きな壁は、練習ラウンドを重ねてきた前日までの3日間とは異なる方角から吹いた風だった。試合前に「ここでは2年間、同じ風が吹いたことがない」と助言してくれたのは、松山英樹の現キャディで、かつてコンビを組んだ進藤大典氏。その対応への不安が、いきなり的中することになった。
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南東からの風はパー5の多くでフォローになり、ロングドライブの誘惑を招いた。「狙っていくところが(練習日と)変わって、広い方に打てなくなった。2オンを意識しすぎてティショットで攻めすぎた部分がありました。フェードヒッターにはいい風で、やりやすいはずだったのに…」
バミューダのラフからの距離感、アプローチにも苦労し、テンポよくプレーできないまま前半インで2オーバー。後半1番(パー5)ではティショットをフェースの先でヒットして、左の池に打ち込んだのをきっかけにダブルボギーを叩いた。
2番で3.5mを沈め、初バーディを奪った直後の3番でボギー。6番で7mを沈め、2つ目のバーディを決めた直後の7番でボギー…。「1ホールも粘れない、とキャディと話していた」と悔しさをにじませた。
予選落ちのない4日間大会。終盤8番(パー5)で2打目を池に入れ、心が折れそうな状況から、グリーン周りのアプローチで拾ったチップインパーを“救い”にしたい。「あしたから頑張れ!ってことですね。ちょっとオマケを頂きました。フィーリングは出てきていると思うので」。きょう初めて知った風も、残り54ホールに向けた経験になる。(フロリダ州ドラール/桂川洋一)