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松山英樹「全力尽くす」リオ五輪へのモヤモヤ

8月のリオデジャネイロ大会で112年ぶりにオリンピックの正式種目に復帰するゴルフ。日本男子チームのエースと目されるのが松山英樹だ。世界ランキングをもとにした7月11日発表の五輪ランキングで決まる代表選手。現段階で男女を通じ、日の丸を背負うことが確実視されるのは、米ツアーを主戦場とするこの23歳だけといえる。

だが松山は、オリンピックイヤーを迎えるにあたり、モチベーションを定め切れていないのが現状だ。「小さい頃からメジャーでの優勝が目標だった。オリンピックがすごい大会だというのは分かるが、プロゴルファーにとってはどうか…」。

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出場選手は男女60人ずつ。それぞれの国が最多で4人というルール下では、メジャーや世界選手権(WGC)に比べて選手層が劣る。年明け時点で、五輪ランキング60位以内にいる選手のうち、世界ランキングで上位50位以内をキープしている選手は25人だけ。

松山が「出られたら全力を尽くして、もちろん勝ちたいと思う」と意欲を口にしつつ「本当にナンバーワンを決める大会なのかどうかというのは、PGAツアーの選手みんなが思っている」という根拠はここにある。

また、メジャータイトル奪取を目標に掲げる米ツアー選手たちを悩ませるのが、日程面の問題。7月開催のメジャー第3戦「全英オープン」の2週後に同最終戦「全米プロゴルフ選手権」が、その2週後に「リオデジャネイロ五輪」(男子)が行われる。もちろんそれに伴いスコットランド、米国、ブラジルへの移動を強いられる。すべてが4日間72ホールのストロークプレーでの争い。「団体戦ならまた気持ちも違うかもしれない」と言うのは、4年後の東京大会へ向けた提言と受け取っていいだろう。

実際にゲームが始まれば、大会の規模や賞金額、フィールドの厚さに関係なく、心身ともにフルパワーで臨むのが競技者の本能。ただ、松山を含むトッププレーヤーたちにとっては、彼らが最重要視する「ビッグトーナメントに向けた準備」への不安が払拭できないままでいる。日本のエースの心と、メダルへの関心をつなぎとめるのは、どれくらい大きくなるか分からない国民からの期待といえそうだ。

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