5年ぶり通算80勝 タイガー・ウッズ“復活”への軌跡
2015年 ザ・メモリアルトーナメント
期間:06/04〜06/07 場所:ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)
ウッズは決勝最下位 初めての“ひとりラウンド”
オハイオ州のミュアフィールドビレッジGCで開催された米国男子ツアー「ザ・メモリアルトーナメント」。決勝ラウンドに進出した71人中、通算12オーバーの最下位で最終日を迎えたタイガー・ウッズは自身初となる、ひとりでのプレーを強いられた。
キャリアワーストとなる「85」を叩いた翌日、1組2人で行われた最終ラウンドに進んだ選手の数は“奇数”となり、最下位のウッズが第1組で単独でコースを回った。プレーを待つ同伴競技者がいないため、午前8時10分にスタートすると、9時30分には前半9ホールを終了。18ホールを終えたのは11時前だった。
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2時間50分以内にプレーを完了。普段よりも1時間以上はラウンド時間が短縮された。「自分がプレーするリズムは変わらないが、パートナーがいないと風向きやパットのラインを参考にできないのが難しい」。キャディがバンカーをならしている間、ウッズが自らピンを持つ、練習ラウンドのようなシーンもあった。
結局5バーディ、3ボギー、2ダブルボギーの「74」で、通算14オーバー。順位でひとつ上の68位タイの3人とは8打差で終えた。「アンダーパーで回りたかったが…。とにかくベストを尽くすだけだった。最下位であろうと、初日、最終日であろうと、ゴルフをプレーすることに変わりはない」とウッズ。「孤独なスポーツだ。誰かが右へ、左へと指示して連れて行ってくれるわけでもない。ゴルフというスポーツの最も大変なところでもあり、最も素晴らしいところでもある」
スコアは惨めだったが、普段通り最終日に赤いシャツに黒いパンツを合わせ、18ホールを通じて、大観衆を引き連れたのはさすが。「ギャラリーがいっぱいで驚いた。朝早くから多くの人々の声援があって特別なものになった」と感謝した。
ウッズは1週間のオフをとり、メジャー第2戦「全米オープン」に不安を残したまま出場する。(オハイオ州ダブリン/桂川洋一)