バッバ・ワトソンが首位浮上 松山英樹は68位でメジャー初の予選落ち
2014年 マスターズ
期間:04/10〜04/13 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
スコットは3位で決勝へ 世界ランクトップへの条件
2014/04/12 12:11
初日を3アンダー2位タイで滑り出したアダム・スコット(オーストラリア)は、2日目は午後1時48分と遅い時間にティオフ。南南西の風が吹き、グリーンの表面が乾いて難しいコンディションの中で後半に巻き返して「72」でまとめ、通算3アンダーの3位タイで終えた。36ホールを残した時点で7アンダーの単独首位バッバ・ワトソンとは4打差というポジションから決勝ラウンド2日を戦うことになった。
スコットは前日同様、1番でティショットを右にプッシュアウトしてしまった。ピン奥からのパーパットはカップに届かずボギースタート。平均ストロークが3.35と全体で2番目に難しいホールだった4番(231ヤード、パー3)では第1打をグリーン手前のバンカーに入れ、2つ目のボギーとした。さらに5番ではドライバーでのショットを左に引っかけてしまい深いバンカーに捕まってしまう。難しい下りのパーパットはカップの左を抜けてボギー。途中スパイクマークに当たってしまいラインが逸れてしまったような仕草を見せたが、通算イーブンパーまで後退した。
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流れが変わったのは12番のパー3。 前日クリークに入れてダブルボギーとしていたが、151ヤード、バンカー越えのピンを果敢に攻めてピンそば80センチにつけて最初のバーディを決めた。続く13番(パー5)では2打目でグリーンをオーバーさせたが、3打目をパターで上手く寄せて連続バーディを奪取。そして15番(パー5)ではフェアウェイからの第2打をアイアンで高いフェードボールを放ち、グリーン奥まで運んで3オン1パットで3つ目。スタートの3アンダーまで戻してみせた。
ティショットを左に曲げた最終18番のピンチも、松葉の上からの2打目でグリーン左手前のバンカーまで運ぶことに成功し、打ち上げのバンカーショットをしっかりと寄せてパーセーブ。後半はボギーなし、3つのバーディと粘り強くこらえることができた。
ラウンド後のインタビューでは「今日はとても難しい一日だった。メジャー大会ではイーブンパー付近のスコアは良いポジションになる。今日のラウンドは優勝争いに残ることができた」と話したスコット。この日の18ホールのバウンスバックは、ディフェンディングチャンピオンにとっても、充実感たっぷりだった。「ここ数年と比べると忍耐強くなったと感じる。今日もボギー先行だったけれど、昨年の金曜日も同じような39-33のスコアだったと記憶している(実際には38-34)」
ただしトップを走るのは一昨年王者のワトソン。「明日のラウンドはとても大事。今週最高のラウンドが必要になる」と気を引き締めた。
難しい状況だった金曜日の午後、スコットは得意としている後半でバーディを獲りイーブンパーと巻き返した。昨年の4ラウンドで13番以降の6ホール(4日間)はボギーがなく、9バーディを奪っていた。スコットの2日目のデータを見るとティショットでフェアウェイを捕らえたのは14ホールでわずか5回、パーオンも10回のみだった。問題は低い引っかけ球を打ってしまった5番や18番。アイアンショットの感触が良いだけに明日はフェアウェイキープがまず鍵になるだろう。
現在世界ランク2位のスコットだが、今週は優勝、2位、または3位タイ(2人まで)となれば、欠場のタイガー・ウッズを抜いて初のランキングトップに浮上すると発表されている。
<スコットの第2ラウンドデータ>
バーディ:3 パー:12、ボギー:3
パー3:イーブン、パー4:2オーバー、パー5:2アンダー
フェアウェイキープ:14ホール中 5ホール
パーオン: 18ホール中 10ホール
合計パット数: 28
バンカーセーブ率: 50%
ドライビングディスタンス:306ヤード
(ゴルフチャンネル解説/ アナリスト アンディ和田 *解説はライブフロムでご覧頂けます)
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