ファーマーズインシュランスオープンのフォトギャラリー
2014年 ファーマーズインシュランスオープン
期間:01/23〜01/26 場所:トーレパインズGC (South)(カリフォルニア州)
2打差でV逸の石川遼「優勝はいつか来てくれると思う」
終わってみれば、優勝したスコット・ストーリングスと石川遼との差は“2打”だった。カリフォルニア州ラ・ホヤにあるトーレパインズGCで行われた「ファーマーズインシュランスオープン」最終日、首位と2打差の7位タイで4日間の戦いを終えた石川が得たものは、賞金約19万ドル(約1,938万円)と85点のフェデックスカップポイント・・・、だけではなかった。
首位と3打差から出た最終日、1番、3番と相次いでショットを1メートル強に絡めてバーディを奪い通算7アンダーとし、その時点では一瞬首位タイに躍り出た。
<< 下に続く >>
だが、ゴルフは繊細だ。「曲げたくないという気持ちがあって、振り切れずに曲がることが多かった」と、この日のフェアウェイキープ率は4日間で最低の28.6%(14分の4)。「振り切りたいという気持ちもあったけど、タイミングが合ってない部分もあった」と、揺れ動く自身のハートとの戦いだった。
11番(パー3)でバーディを奪って、首位と1打差で迎えた13番(パー5)。ここでもティショットはやや右に出てラフに捕まってしまう。だが、「ライが悪ければ刻むつもりだったけど、自分には浮いているにように見えた」と積極果敢に2オン狙い。しかし、グリーン右手前にあるバンカーに落ち、結果ボギーを叩いた。
ただ、このミスについて、石川は優勝争いのプレッシャーを否定した。「優勝は10アンダーはいくと思っていた」と淡々と自分のゴルフを続け、初めてリーダーボードを見たのは15番グリーン上だった。その時点でトップと3打差で、首位は同組で回っているストーリングスだということを認識した。
「3連続バーディならまだ分からない」。だが、16番(パー3)は12メートルのバーディパットを決めきれず、続く17番ではナイスショットを2回続けてピン右1.8メートルにつけたが、この下りフックラインはカップ右をすり抜けた。
「内容は悔しいけど、ミスは最小限に抑えられた」と、確かな手応えを口にする。「昨年10月に2位になったときとは感覚的に違います。すぐそばに優勝した選手がいたし、自分も良い内容でプレーできたら・・・(優勝できる)というのを近くで見られた。常にこういう戦いをやっていれば、いつか(優勝が)来てくれるのかなと思います」。
次週の「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」は、132名とフィールドが限られておりトップ10の出場枠が空いていない。現時点でウェイティング順位2位のまま、石川はアリゾナへと移動した。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/今岡涼太)