過去画像も満載! 石川&松山“競演”フォトギャラリー
2013年 フライズドットコムオープン
期間:10/10〜10/13 場所:コルデバレーGC(カリフォルニア州)
5打差“V圏内”の石川遼「明日が本当の勝負」
今季米ツアー開幕戦「フライズドットコムオープン」の3日目、通算6アンダーの11位タイからスタートした石川遼は、1イーグル5バーディ3ボギーの「67(パー71)」とスコアを伸ばし、通算10アンダーの7位タイでホールアウト。首位と5打差の好位置で最終日を迎える。
昨シーズンの米ツアーでの戦いの中で、石川は着実に洗練されてきた。「全米プロゴルフ選手権」から3Wを抜いて、55度のウェッジを投入。現在のセッティングはドライバー、5W(X HOT PROのロフトを16度に立てて4W相当)、3~9I、PW、51度、55度、59度のウェッジ4本に、パターという構成だ。
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「今の5Wはすごくいい仕事をしてくれている。235ヤードから270ヤードまでの40ヤードを1本でやっている。自分的はバッグに15本入っている感覚です」という石川。「プレーが本当に変わりました。55度が1本増えた感じですね」。
その55度のウェッジが、この日の10番ホールで残り100ヤードから直接カップに放り込むイーグル奪取に貢献した。「風が左から吹いていて、ピンは左手前。グリーンは左から右に傾斜していて、ライはつま先下がり。フェードが出ますよっていう状況で、無理矢理ドローを打った。うまく打てただけで満足です」というこのショットは、グリーン花道からバウンドしてピン左横へ向かい、最後はスピンで真横のカップへ吸い込まれるように消えていった。
球を自在に操る姿が印象的だ。8番(パー4)は左サイドのクロスバンカーから残り約170ヤードの第2打で、8Iでカットに打って距離と横回転をコントロールし、グリーンの傾斜も利用して右端のピン近くへ運んだ。ティが前に出され、池越えの1オンを狙った17番(パー4)では、ドライバーで30ヤードほどフェードを掛けて距離を抑え、ピン右手前6メートルのイーグルチャンスにつけた。
ボギーとしたのは、カラーからを含む3度の3パットのみ。「ロングパットのタッチが合っていない」というが、逆に課題は明確だ。
「(6位から出ながら「80」を叩いて崩れた)RBCヘリテージでは、最終日に自分のやるべきことができなかった。明日が本当の勝負」と意気込んだ石川。首位の背中は、しっかりとその視界に捉えている。(カリフォルニア州サンマーティン/今岡涼太)