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T.ウッズと初の同組 松山英樹は41位と出遅れ「悔しい」

世界選手権シリーズの今季第3戦「WGCブリヂストンインビテーショナル」が1日(木)、オハイオ州のファイヤーストーンCCで開幕。松山英樹は3バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの「72」(パー70)で回り、2オーバーの41位タイと出遅れた。

世界ランキング1位、タイガー・ウッズとの初の同組ラウンドとなった初日。スーパースターとの競演にも「意外と緊張することはなかった」という松山は序盤、開始3ホール目の12番(パー3)で左から5メートルを沈めてバーディを先行させた。続く13番で第2打をグリーンの奥にこぼしてボギーとするが、15番(パー3)では再びバーディ、折り返し直後の1番で残り150ヤードの第2打をピンそば1メートル強につけて3つ目のバーディを奪い、リーダーボードの上位で終盤を迎えた。

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しかし前半は、スコアだけを見ればウッズをリードしていたが、内心は違った。「フェアウェイには行っていたけれど、感覚的には良くなかった。結果的に、たまたま真っ直ぐ行っていた」。開幕前日までのショットへの不安は残ったままだった。

そして徐々にエンジンがかかり始め、後半アウトで4バーディを奪ったウッズに対し、松山は上がり4ホールで4ストローク落としてしまう。ティショットを左に曲げた6番、第2打をグリーン左ラフにこぼした8番ではボギー。そして最終9番ではフェアウェイからの6番アイアンでの第2打を左に大きく曲げるトラブルから、4オン2パットのダブルボギーフィニッシュ。「66」でまとめ4アンダーの3位タイと上々の滑り出しを見せたウッズに、最後は食らいつくことができなかった。

「途中までは(ウッズに)引っ張られて、うまくプレーできたけれど、最後は今の自分の調子、そのままでした」。ウッズがパーオンを逃したのは前半2ホールだけ。一方で松山のパーオンは1ラウンド中半分の9ホール。特にアイアンショットがグリーンオーバーするシーンもあり、距離感がなかなか合わなかった。

ウッズはラウンド後、松山について「彼にはとても可能性があることを感じた。コースで何をすべきかを良く分かっている。これからもっと経験を積んで、ゲームを形にしていくと思うし、ショットも形にしていける」と話した。一方の賛辞の言葉を受けた21歳は、「アイアンがピン筋に来ているし、ピンを狙えるショットができるのは、ショートゲームに自信があるからだと思う。ショートゲームの大切さがよく分かった。すごいプレーを見させてもらって、自分もそこまで行かないと、と思わせてくれた」。

それでも、ただこの日の自身のプレーを「悔しい」とうつむいた松山。ウッズ云々は二の次だ。ラウンド後の練習にも、一層熱が込もった。(オハイオ州アクロン/桂川洋一)

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