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今日のタイガー/全米プロ3日目

最終組がスタートする4時間以上も前の10時55分、ジム・フューリックとのペアリングでスタートした。初日「74」、2日目「72」と通算6オーバーの146、トップとは9打差の39位という位置で決勝ラウンドを迎えたしたタイガー・ウッズ。3日目は2バーディ、5ボギーの73、通算9オーバーとスコアを落とし順位は43位となった。

3日目の内容は1番、2番はティショットを右にラフに入れ、横に出すだけ。3オン、2パットの連続ボギースタートだった。その後7番、9番でもボギーとし、前半は0バーディ、4ボギーの39、通算10オーバーまでスコアを落とす。インに入ってからは14番、15番でバーディを取るものの、最終18番でボギーとし3日目の競技を終了した。フェアウェイキープ率は42.9%(6/14)、パーオン率は33.3%(6回)だった。

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コントロールの効かない車をどうにか無事に完走させたような一日だった。昨日のラウンド後、調整練習をしなかったことが影響したのかは分からないが、ショットの内容は悪かった。

スタートホール、スプーンで放たれた球は右のラフへと吸い込まれボギー。2番ホールはティショットでロングアイアンを選択したがこれも右のラフへ。またしてもボギーとなった。9番ホールまでフェアウェイを捕らえることはできず、フェアウェイから打った球は縦の距離が合わず、グリーンを捕らえることもできなかった。

毎ホールのようにラフからボール打つことで普通のスイングも早く、そしてスティプ(鋭角)へと狂っていた。この悪循環はグリーン上でも同じだった。納得がいくラインに打ったときも微妙な狂いでパーパットは入らず。まさに空回りの一日となった。

昨日みせていた険しい表情は消えていた。勝負に対する気持ちが少し褪せてしまったのだろうか?ラウンド後のインタビューでは何故コースで微笑んでいたのか?という質問が記者から挙げられた。タイガーは「アンラッキーなことが多すぎて、こんなにひどいことが続くなんて信じられないと思ったよ」と答えた。「バンカーのエッジでボールが止まったり、フェアウェイに行ったと思ったらディボット跡、カラーからパットしようと思ったらすぐ前にボールマークの跡・・・」。タイガーにしては珍しい言い訳を連発。「俺の不幸な話を聞いてくれ」モードに入っていた。「これでパーパットがもっと外れていたらひどいスコアになったよ」と語っていた。最後まで自分のべストを尽くすという姿勢は変わらずに健闘を見せた。

トップとは13打差、1999年、2000年と2度制覇したワナメイカートロフィーを掲げるチャンスは消えてしまったが、このまま4日間連続オーバーパーで終わる屈辱は避けたいところ。昨年の全英OPでは3日目の「81」のあと最終日はベストスコアの「65」で意地を見せた。

明日の最終日、苦笑いではなく、満足感いっぱいのタイガー笑顔を18番ホールのグリーン上で見ることを期待したい。

解説/アンディー和田
1968年11月 東京出身、アリゾナ大学卒業(チームメイトには ジム・フューリッククリスチャン・ペーニャロバート・ガメス)、1991年プロ転向、アジアツアー、カナダツアー、南米ツアー などを経験、1998年シンガポール キャリアー オープン優勝。 青木功中嶋常幸、大町昭義、芹澤信夫、加瀬秀樹横尾要海老原清治など ツアーキャディーの経験や 2000年から3年間 ゴルフチャンネルのトーナメント解説で ライダーカップ、ヨーロピアンツアー、女子ツアー、ネイションワイドツアーを担当。

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