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石川遼、暗中模索が続くスイング改造

26日(木)に自身の米国ツアー3戦目「アーノルド・パーマーインビテーショナル」に出場する石川遼。渡米を前に、父・勝美氏が著書に感銘を受けたというティーチングプロのマイク小西氏にレッスンを依頼し、これまでのスイングを一変する大幅なスイング改造を敢行。先週の「トランジションズ選手権」では、日本人最年少となる米ツアー予選突破を果たし、スイング改造の方向性は揺るぎ無いようにも思われた。だが、石川の新スイング完成には、今なお暗中模索が続いているようだ。

これまで勝美氏が作り上げてきたスイングと、小西氏の指導するスイングを大別すると、「ダウンブロー」と「アッパーブロー」。ゴルフを始めてから今まで勝美氏にダウンブローのスイングを叩き込まれた石川にとって、小西氏の唱えるアッパーブローへの転換は容易ではないはず。それでも前週は結果を残し、「体の動きが安定してきた」と石川も新スイングに手ごたえを感じている様子だった。

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23日(月)にプロアマ戦に出場した石川遼の傍らには、スタート時から小西氏がピタリとつき、手取り足取り指導。ホールアウト後の練習でも小西氏が逐一アドバイスを送っていたが、その合間に勝美氏も頻繁に指示を送る。およそ2時間に渡る2人による指導を終えた石川は、状況を次のように説明した。「ここ2、3日で、父が“ここを戻した方が良いのでは?”と(マイク氏に)話していました。昨日の夜も、父とマイクさんが何時間も話し合い方向性を確かめ合っていました。今まで父と作り上げたスイングに、マイクさんのメソッド(方式)を試して父がどう思うか、という感じですね」。

だが、小西氏の指導を忠実に守り、スイング理論を完全に改めようと努めて来た石川にとって、以前のスイングに戻すことは、これまた容易ではない様子。「僕もどう打っていいのか分からない状態。開幕までに、ここを意識しようということをハッキリと見つけたいです」。今回のスイング改造は、今ではなく何年も先の将来を見据えてのものだという。「何百球、何千球打っても全て同じスイングができることが目標。まだ目標の100分の1にも達していないかもしれません」。輝かしい未来へ向け、険しい道のりを進んでいる石川。今週、そして来月の「マスターズ」までに、どこまで完成度を高めることができるか。

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2009年 アーノルド・パーマーインビテーショナル



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