2012年 全米オープン特集
2012年 全米オープン
期間:06/14〜06/17 場所:オリンピッククラブ(カリフォルニア州)
日本勢4人が同組で最後の練習ラウンド
米国カリフォルニア州のオリンピッククラブで14日(木)に開幕する海外メジャー第2戦「全米オープン」。最後の練習日となった13日、藤田寛之、谷口徹、高山忠洋、石川遼の日本勢4人は同組で回り、意見交換をしながら翌日に迫った初日への準備を整えた。
早朝から霧雨が降りしきるコンディションとなる中、午前7時59分に1番からスタート。谷口と石川は18ホール、藤田と高山は前半のみでプレーを終えた。この3日間で計2.5ホールをこなした谷口は明日から幕を開ける本戦に向け「いいか、悪いかのどっちか。真ん中にはならないと思う。中途半端にはならないよう、そんな感じでできるようにしたい」と心構えを掲げる。今大会は、今年で8回目の出場。ぺブルビーチGLで開催された2010年に、7回目の挑戦にして初の予選突破を果たしただけに、今年はさらなるステップアップを見据え、「予選突破を目指すと、それだけになってしまう。上にいけるだけいきたい」と気持ちを昂ぶらせていた。
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3年連続3度目の出場となる藤田は、初出場の2010年に予選突破を果たして58位、昨年はコングレッショナルCCの距離の長さに屈して予選落ちに終わっている。今年の舞台、オリンピッククラブを「ぺブルと同じ匂いがする」と表現し、「(ショットが)曲がらなければ普通のコースだとは思う」とも。しかし、そのショットは絶好調とまでに至らず「ショットがねえ。(ミスに対するコースの)許容範囲も狭いし・・・」とにがり顔。その中で「1日2オーバー以内ではいきたい」と、やや控えめな目標を設定していた。
一方、体力の回復をポイントの1つに挙げていた高山は、最後の練習ラウンドを終えて「今の体調は大丈夫」と話した上で、「まずは4日間戦いたい。体力が削られていくことは分かっているので、(力の)4日間の配分が大事。最初から全力ではもたないと思う」。さらに「ティショットをフェアウェイに置けるかどうか。あとは2~3メートルのパットが決まってくれれば気持ちも切れないし、ボギーが少なくなっていくと思う」とポイントを加えた。芝質に合わせたウエッジの模索も続いていたが、「ほぼ決まりました」と戦闘準備は整った様子。初出場で予選落ちを喫した06年から6年、日本ツアーで躍進を続ける成長の跡を示せるか。
明日の初日は、藤田は午前8時21分、谷口は同8時43分に1番ティからスタート。石川は午後1時58分、高山は同2時9分に9番ティからスタートを切る。(カリフォルニア州サンフランシスコ/塚田達也)