世界王者のカイマー、過去3度の予選落ちを克服できるか?
2011年 マスターズ
期間:04/07〜04/10 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
苦悩するM.カイマー、93位タイと出遅れ
今季のメジャー第1戦「マスターズ」が7日(木)、ジョージア州オーガスタナショナルGCで開幕。世界ランク1位のマーティン・カイマーは2バーディ、6ボギー、1ダブルボギーの「78」で6オーバーの93位と大きく出遅れ、自身初となる予選通過は厳しい状況に追い込まれた。
過去3度の出場でいずれも決勝ラウンド進出を逃してきたカイマー。今年2月の「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」直後に世界ランク1位に上り詰め、開花し始めた才能を見せるべく、意気込んで今年のゴルフの祭典に臨んだが、またしてもオーガスタで苦しむことになった。
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2番(パー5)でボギーを先行させると、その後もショットがまとまらない。前半を「38」で折り返すと、10番でショットを左に曲げるなどしてダブルボギー。上がり2ホールでも連続ボギーをたたき、首位とは13打差でのスタートとなってしまった。
カイマーは過去3度の出場、計6ラウンドのうちアンダーパーをマークしたのは2009年の第1ラウンド「71」だけ。あまりの相性の悪さに「僕にとっては実に難しかった。ここでプレーする時はいつも苦しい。本当に残念だ。どんなゴルフコースも、合う人がいれば、そうでない人もいる」と嘆き節だ。
オーガスタ攻略のためにドローボールの習得と、小技の向上に時間を割いて準備を進めてきた。しかし「いいゴルフをしようとしたけれど、うまくいかなかった。パットは良かった。ショートゲームもここ3、4年よりも確実にいい。ただショットが良くない」と、どうしてもかみ合わない。
「ゲームプランなんか無いよ。このコースでのプレーの仕方が分からない」と、あきらめモード。「あとは、ここで2回勝っているベルンハルト・ランガーにアドバイスをもらうしかないのかも」と母国ドイツの英雄の名前を挙げる表情からは、自信が消え去っていた。