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2010年 WGC HSBCチャンピオンズ
期間:11/04〜11/07 場所:シャーシャンインターナショナルGC (中国)

【GDO EYE】タイガー、遼も実感!中国の「ゴルフ観戦マナー」事情

中国・上海にあるシャーシャンインターナショナルGCで開催されている世界ゴルフ選手権の第4戦「WGC HSBCチャンピオンズ」に集結したゴルフ世界ランキングトッププレーヤーの心配ごと。それはギャラリーの「観戦マナー」だ。

記者である我々も驚くのは、その堂々たる「マナー違反」のオンパレード。プレー中の写真、動画撮影、大声での携帯電話の使用、おしゃべり、喫煙、スイング中の移動……。

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そんな状況下でプレーをすることを嫌がる選手への配慮のため、大会側も必死である。大会に関わる多くのボランティアを教育し、マナー違反者への徹底した通告を実施している。実際に、大会スタッフやボランティアが警察官さながらに、ルール違反者を見つけては注意を促し、プレーヤーへの影響を未然に防いでいるシーンを多く見かけた。

プレーヤーの印象はどうだったのだろう。タイガー・ウッズは会見で「多くのファンは、ゴルフのゲームに関する知識も増えているし、すごく暖かい応援をもらってプレーを楽しむことができている」とコメントしている。フランチェスコ・モリナリも「中国におけるゴルフビジネスの成長は目をみはるものがあるし、ゴルフファンも、ゴルフのゲームについて学ぼうという努力をしている」と、前向きにとらえる発言をしている。

多くのファンを引き連れてのプレーだけに、度重なる観戦マナー違反に悩まされている石川遼は中国でのプレーをどう感じるのだろうか。「昨年の中国での試合では、過剰に反応していた部分があったのかもしれません。中国と日本では事情も違うし、気にしすぎてペースを乱したくは無いので、その場の空気を読んで、問題があれば注意しようと思います。ただ、今回プレーをしてみて、試合に影響するようなマナー違反はほとんど無かったです」と、語っている。

プレーを終了した選手たちに、ためらいもなくサインを求めて群がる大勢のギャラリーたち。その純粋で、屈託の無い笑顔をみると、発展途上ならではのゴルフへの高い興味と関心が感じられ、観戦マナーの改善も時間の問題だと確信することができた。(編集部:向井康子)

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