2010年 全英オープン特集
2010年 全英オープン
期間:07/15〜07/18 場所:セントアンドリュース(スコットランド)
タイガーが順位を上げるにはパットがカギとなる!
強風が吹き荒れた全英オープン2日目。タイガー・ウッズは午後2時20分にティオフした。強風の影響でプレーが一時中断となる中、タイガーは再開後1番、2番で連続ボギー。前半は5番と7番でバーディを奪いイーブンパーでハーフターン。後半は13番と15番でボギーを叩いてしまい通算3アンダーと順位を落としたが、最終18番でバーディを取る事に成功。
2日目は3つのバーディに対し4ボギーの73(1オーバー)。2日目は日没のため全選手がプレーを終えることができなかったが通算4アンダーのタイガーは、暫定15位タイ。通算12アンダーで単独トップのルイ・オイストハイセン(南ア)とは8打差となっている。
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グリーン上でボールが動いてしまうほどの強風、突風が吹き荒れた難コンディションの中でタイガーは、スタート2ホールでボギーを叩いてしまうものの1オーバー「73」で凌ぎ残り36ホールに望みを残した。スタートホール1番ホールでピン右に2オンしたタイガーのバーディトライは2.5メートルショート。パーパットを打つ前に強風の影響でプレーは中断になってしまう。危険な状況ではない3回短いサイレンでの中断だったのでそのホールを終える選択もあったが、タイガーはパーパットを打たずにプレーを中止。しかし1時間5分後に再開後、パーパットは右に逸れてしまい3パットのボギースタートになってしまう。
続く2番ホールではグリーン左手前からパターで3打目の寄せを試みるが、今度は2メートルオーバー。返しのパーパットはカップの左に抜けてしまい連続ボギー。7番ホールまでは左からの風が強く吹き続ける中タイガーは5番でバーディを奪取。ここでは3番ウッドでのセカンドショットが左からの風の影響で大きく右に流されてしまうがラッキーな事にカメラを乗せている電動カートがボールを止めてくれた。右サイドからの3打目をピタリと寄せてバーディ。前日に続いて9番でもバーディを奪い前半はイーブンパーで切り抜けていく。
後半に入ると長いパットの距離感が合わず13番、15番で3パットのボギーを喫してしまう。16,17番という難しいホールをパーで切り抜けたあと最終18番ではあわやホールインワン!?という見事なティショットでグリーンを捕らえて2パットのバーディ。2日目は3パットが4回(グリーンの外からのストロークも含む)で4ボギーに対し3バーディの「73」というラウンドだった。
プレー後のテレビインタビューでタイガーは下記のように返答した
Q:最初にティショットを打ってからホールアウトまで7時間半かかりましたが、最終ホールのイーグルは惜しかったですね・・
最終ホールはグリーンの近くまで行けばいいなという思いでティショットを打ちました。会心のショットでした。(イーグルパット)はいい感じで打てましたが入りませんでしたね。
Q:風はプレーでどのように影響しましたか?
今日は(グリーン上だけでなく)フェアウェイで球が動くほどの風でした。私は2回ほど仕切り直しをしなければいけないほどの風でとてもタフでした。
Q:今日の実際のイーブンパーの感覚はどれぐらいでしたか?
ループと呼ばれるホール時にはまた風が強くなりました。2オーバーか3オーバーぐらいがイーブンパーの感覚でしたね。
Q:現在通算4アンダー、トップは12アンダーですが現在のポジションについていかがでしょうか?
まだ先は長いですよ。残り36ホール。リーダーとは8打差ありますね。コンディションによりますね。風が強く吹くと聞いていますので様子をみます。
Q:忍耐力の大事さと言うのをあなたはよく語りますが今日はどれぐらいの集中が必要でしたか?
そうですね。今日は(我慢をすることが)とても大事でした。いいスタートではありませんでした、最初の2ホールで連続3パットのボギーにしてしまいました。目の前の一打に集中すること、冷静にプレーをすることが大切でした。午前でプレーをした選手、午後にスタートした選手、すべての選手がタフなコンディションだったと思います。いいショットを打っても難しい状況に行くことがありましたし、ミスショットがかなりひどい場所に行くこともありました。そんなときはクールに対応することが必要でした。
天気予報によると明日のアンドリュースも西または南西からの風が吹くという。今日と同じような風だと1番から7番、10番、11番が左からの風になる。左からの風に対しタイガーは、まだしっくりきていない感じがあるのでこのホールをうまく切り抜けることが鍵となる。左からの風で右にプッシュアウトをしてしまうとブッシュやOBの可能性がある。
今日の5番の2打目はトラブルになりかけだが電動カートでボールが止まりバーディをとれたのはとてもラッキーだった。逆に右からの風となるホール(8番、9番、12番から18番)は打ち出し球のコントロールや低い球の操作性に安心感があるのでバーディチャンスがあるはず。あとはロングパットの距離感だろう。グリーンが大きいためロングパットが残ってしまうと1度や2度の3パットも覚悟だが今週は引っかけ気味のショートパットが5回ほどある。この辺をどのように週末修正してくるかにも注目したい。
★ラウンドデータ
・スコア:73(36-37)1オーバー
通算67-73=140(4アンダー)
・バーディ:3ホール
・パー:11ホール
・ボギー:4ホール
・パー3:通算イーブンパー
・パー4:通算2オーバー
・パー5:通算1アンダー
・フェアウェイーキープ率:62.5%(16ホール中10ホール)
・パーオン率:72.22%(18ホール中13ホール)
・合計パット数:32パット