「彼は好きじゃない。パフォーマンスばかり」マキロイがデシャンボー猛抗議に苦言 “擁護派”の選手も
◇メジャー最終戦◇全英オープン 3日目(18日)◇ロイヤルバークデールGC(イングランド)◇7223yd(パー70)
大会2日目にルール違反で2罰打を科され、ホールアウト後に猛抗議を行ったブライソン・デシャンボーについて、ロリー・マキロイ(北アイルランド)が苦言を呈した。問題となったゴルフ規則8.1に抵触するライの改善への裁定を妥当と認め、その後のやり取りに首を傾げた。
デシャンボーは前日第2ラウンドの5番で、茂みの中からの2打目の前に球の周辺を歩き回って状況を確認した。すでにホールアウトしていたマキロイは、その様子をテレビ画面で眺めていたという。「選手ラウンジで何人かと一緒に生中継を観ていた。彼がボールのそばに足を踏み入れたとき、僕たちはみんな顔を見合わせた。『あれはマズイんじゃないの?』といった感じでね」とすぐに違反を予感した。
ボールの周りに生い茂っていた長い草がデシャンボーによって踏み倒され、打ちやすい状況ができたと指摘。「彼がバックスイングの軌道を改善したのは疑いようがない。意図したか、そうでなかったかはここでは問題ではない。不注意だったと願いたいが、2罰打は正しかった」と主張した。
18ホールを終えたデシャンボーはスコア提出の際に大会側からペナルティを告げられると、競技委員を5番ホールに誘導し“現場検証”しながら反論した。抗議は実らずボギーはトリプルボギーに、スコアは「66」から「68」に修正。その後は報道陣の取材を拒否したままドライビングレンジで1時間近く練習し、午後10時過ぎにコースを去った。
デシャンボーの代理人は、裁定を不服として翌3日目を前に途中棄権する可能性も示唆した。一連の騒動により、他選手の第3ラウンドの開始時刻の発表が遅れたこともあり、マキロイは「ここでブライソンを擁護するつもりはない。彼のことは特別、好きなわけじゃない。パフォーマンスばかりで、注目を引くようにしているように感じてしまう。まるで大会を“人質”にするような真似をして、すべての選手やボランティアスタッフ、みんなを待たせた。いいことだとは思わない」と批判した。
シェーン・ローリー(アイルランド)は「彼はライを改善したように見えた。それが(違反となるのが)ゴルフのルールだ。彼にとっては不運だったが、そういうものだ」と話し、意図があったにせよ、なかったにせよ、ペナルティが加わったことに理解を示した。一方でマックス・ホマのように「映像を見る限り判断は難しい」とした上で、「彼はゴルフでズルいことは絶対にしないと思う。僕にはボールの周りの芝を(意図的に)踏みつけていたとは思わない」と話すように、かばう選手もいた。
世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーは「多くは言えないが、言いたいことはたくさんある」と含みを持たせる発言。「でも、今は話すべき状況だとは思わない。今は試合中。自分のやるべきことに集中したい」と首位に6打差で向かう最終日だけを見据えた。(イングランド・サウスポート/桂川洋一)