ブライソン・デシャンボーはヤジにも笑顔で応戦 2罰打騒動を吹き飛ばし6位で最終日へ
◇メジャー最終戦◇全英オープン 3日目(18日)◇ロイヤルバークデールGC(イングランド)◇7223yd(パー70)
最終18番、ティショットを左の深いラフへ曲げると、ビールを片手にしたギャラリーからヤジが飛んだ。「ペナルティになるぞ!」「R&Aはふざけるな!」。前日の第2ラウンド後に受けた2罰打を揶揄する声。それでもブライソン・デシャンボーは、近くにいた競技委員に笑顔で話しかけながらラフを見つめ、何やらつぶやいた。前日の裁定を自らユーモア交じりに受け流すような仕草に、コースは笑いに包まれた。
2日目の5番ホール、2打目を打った際にライの改善を指摘されて2罰打を科された。この日は首位と1打差の2位から、3打差の通算5アンダー5位に後退して迎えた第3ラウンド。3バーディ、2ボギーの「69」でまとめ、通算6アンダー。首位と4打差の6位で最終日へ望みをつないだ。
パープレーで迎えたバックナイン。15番(パー3)でティショットを2mに寄せてスコアを伸ばすと、17番(パー5)で下り3mのバーディパットをねじ込んで力強くガッツポーズを決めた。
メジャーは前戦の「全米オープン」までキャリア初の3試合連続予選落ちと苦しんでいた。そんな状況で迎えた本大会で復調を印象づけるプレー。第3ラウンドの6位は、過去8度出場で2022年大会(セントアンドリュース)の8位を上回る自己最高の位置につける。
全米オープンを2度制した32歳は、2つ目のメジャータイトルを視界に入れて最終日を迎える。騒動の渦中にありながら、良くも悪くも大会の主役そのものだ。(イングランド・サウスポート/中村文香)