久常涼6連戦最後は“ガス欠”で79「週末はがまんしきれなかった」
◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント presented by Workday 最終日(7日)◇ミュアフィールドビレッジGC (オハイオ州)◇7569yd(パー72)
スコア提出を終えた久常涼は、報道陣の顔を見つけると「きょうはしゃべることないでしょう」と苦笑いを浮かべた。
無理もない。4日間でワーストスコア「79」を記録した。前半11番でダブルボギーを叩き、12番(パー3)で大きなトラブルに見舞われた。ティショットをグリーン奥の深いラフに入れて脱出に2打を要し、3打目のロブショットはグリーンをこぼれて池に入った。1罰打を加えた後の5打目でものらず、2パットで「8」を叩いた。「寄らないようなところに打ってしまっているので、そりゃ無理ですよね」と、自分に言い聞かせるように話した。
続く13番でもボギー、15番(パー5)でイーグルを奪ったが、後半1番までにボギーを2つ重ねた。最終9番で6mのバーディパットを決めて一矢を報いたものの、通算16オーバーの52位に沈んだ。
久常は6試合連続出場の最終戦。さすがに疲労も溜まっていた。「週末はがまんしきれなかった」と語るように、初日の「70」から「76」「78」「79」と日を追うごとにスコアを落とした。タフなコースに加え、層の厚いシグニチャーイベント(昇格大会)とあって厳しい4日間となった。
昇格大会はこれで7試合目。このレベルの舞台に立つことは特別ではなくなってきた。結果に対する悔しさが大きく、言葉数も少なくなる。記者から収穫があったかと問われても、「(あった)かな」と言い切れないあたりに、もどかしさがにじんだ。
今週はアプローチコーチから集中的に指導を受ける場面も見られた。前週はウェッジを替え、パター選びも試行錯誤。コーチにも習い、さまざまな取り組みを続けている。以前より練習量は増え、課題を埋める努力を重ねている。トップレベルで戦えば戦うほど、自分より上の選手たちの練習量や取り組みを目の当たりにし、「自分もやらなければ」という思いが強まっているのだろう。
立ち止まっている時間はなく、1週の休息を挟み、初出場となるメジャー第3戦「全米オープン」(ニューヨーク州シネコックヒルズGC)が控える。意気込みを問われると「頑張ります」とだけ言葉を絞り出し、足早に会場を後にした。この悔しさも糧に、23歳はまた一歩前へ進んでいく。(オハイオ州ダブリン/服部謙二郎)