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2010年 マスターズ
期間:04/08〜04/11 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

タイガーは4打差、逆転圏内で最終日へ!

2日目を終えた時点で通算6アンダーのタイガー・ウッズは、トップグループと2打差というポジションからスタート。1番ホールで8メートル、3番で6メートルのバーディパットを沈めて追撃モードに入ると思いきや、出入りの激しいゴルフで苦しむシーンが多く見られた。第3ラウンドは7つのバーディに対し5つのボギーで、スコアは2つ伸ばすだけの「70」。リーダーとの差は前日の2ストロークから4ストロークと広がって、残りは明日決戦の最終日を迎える。

前半は1番、3番、8番でバーディを奪ったが、4番、6番、7番でボギーを叩いてしまいイーブンパーの「36」。4番ではティショットを左に引っかけてしまいバンカーからパーセーブできなかった。その後6番でもティショットを左に打ってしまいボールは段の下。そこから3回パットを費やしてしまいボギー。後半に入ってからもうまく流れをつかめないタイガーは、10番で3パットのボギー。他の選手が後半のパー5でイーグルを奪いパトロンの歓声が流れる中、タイガーは13番から3連続ホールのバーディで意地を見せた。しかし17番ではティショットを隣のホールまで曲げてしまい、今日5つ目ボギーを喫してしまう。トップを走るリー・ウェストウッドとの差は5打となっていた最終ホールで、タイガーは打ち上げの2打目をピン右にピタリとつけるスーパーショットを見せてバーディフィニッシュとした。

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予想された東風よりも南風が僅かに吹くだけとなった好コンディションの3日目、タイガーは右、左と両サイドにティショットをミスしていた。プレー後のインタビューでは「今日は戦う一日でした。朝のウォームアップ練習が良くなかったです。苦しかったです。グリーンのスピード感覚もずれていたし、自分のスイングと戦っていました。タフな一日でした」と説明していた。2番のティショットを右に曲げてから7番のティショットまで、6ホール連続でティショットもミスが続いた。ダウンスイングでシャフトがスイングプレーンよりもアンダー(下)に入ってしまう動きの連続だった。切り返しのイメージ、タイミングのずれを修正しようと必死で素振りを繰り返すシーンがみられた。グリーン上でも6番、7番(グリーン外から)、10番と3回ファーストパットをオーバーして3パットを喫してしまった。

他の選手だったら簡単に4オーバーの「76」ぐらい叩いてしまうような状況で、しっかりとアンダーパーを記録して優勝圏内にとどまったタイガー。過去に逆転でメジャー優勝をつかんだことはないが、タイガー復活のシナリオを考慮すると追いかける立場は最高のポジションといえるだろう。最終組の一つ前でプレーするタイガーが、どこまでバーディを奪いパトロンの歓声で最終組にプレッシャーを与えることができるか・・。明日はもちろんサンデーバックナインに注目だが、その前に4番から7番の4ホールをどのようにクリアーできるかが5度目のマスターズ制覇のチェックポイントになるだろう。タイガーはこの4ホールで今週バーディは1個もなく、5オーバーを喫している。最終日はどれぐらいのグリーンの硬さの設定にするかは、天候とマスターズ委員会の狙い次第だが、私は優勝スコアを13アンダーと読む。

★ラウンド データ
・スコア: 70(36-34) 2アンダー (通算8アンダー)
・フェアウェイキープ率: 57.14% (14ホール中 8ホール)
・パーオン率: 72.22% (18ホール中 13ホール)
・合計パット数: 31パット(3パット 2回)
・バーディ: 7ホール
・パー: 6ホール
・ボギー: 5ホール
・パー3: 通算2オーバー
・パー4: 通算1アンダー
・パー5: 通算3アンダー

アンディー和田
(ゴルフチャンネル トーナメント解説者)

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