－昨日のインタビューであなたはメジャーを勝つことは他のトッププレーヤーと比べたらそれほど大切ではないと言いました。明日を迎えるにあたって、そういった一歩引いた見方ができるのは有利になってくるのでしょうか？

ビジェイ・シン（12アンダー、首位）
「そうだろうね。でも一つ明確にしておきたいのは、メジャー大会は俺にとって大切であるということ。他の選手と比べたら、それほど大切だと感じていないかもしれない。俺はメジャーを勝つためにプレーしてる。でも勝てなかったからといって、この世の全てが終わるわけじゃない。そこは誤解をしないでくれ。俺は毎回勝ちたい気持ちでやっているし、どうでもいい気分でメジャーに臨んではいない。俺はメジャーで勝ちたいんだ。

「きっと明日は緊迫してるだろう。俺は明日コースで全力を出し切る。できる限り、残っている選手を全員破るつもりでプレーする。それを実現させるために、俺が今一番いい立場に置かれているんだ」

－2、3年前と比べて、今はゴルファーまたは人としてどう変わったと思いますか？また、自分は今世界No.1プレーヤーだと思いますか？

ビジェイ・シン
「僕が変わったかはわからないな。もっと大会を勝ってるのは事実だけど。コースに出る時に自信がある。毎回ティアップする度に、『この大会は勝てる』と思えるほど良いプレーをしてる。だから、そういう意味では変わったかな。プレーがいい時は自分のスイングをコントロールできている。今週も引き続きその感触は変わってない。

「二つ目の質問だけど、わからないな。ランキングは見ているけど、誰がNo.1なんてあまり気にかけたことがない。俺は自分がやるべきことをやるだけ。2ヶ月前は違うことに焦点を当てていた。No.1の座に就くことにフォーカスし過ぎていて、自分のゴルフに集中していなかった。だから悪いプレーをしないために回っていたから、単純なミスを繰り返し始めた。今は自分のことだけに集中している。ランキングは気にしていない」

－とは言え、世界No.1になりたいと思いますよね？

ビジェイ・シン
「（笑）別にどうでもいいよ」

－明日勝てば今季5勝目です。そうなれば年間最優秀選手の最有力候補になると思いますか？

ビジェイ・シン
「年間最優秀選手に選ばれたら光栄だよ。でも、まだ早いよ。明日勝てば高い確率でそのチャンスは回ってくるだろう。さもなくば、誰かが4、5、6勝して俺に追いつかなければいけないから。明日勝てばかなりの高い確立で僕のところに転がってくるだろうね」

－ここ数年、あなたは最終日に強さを見せますね。メジャー大会の最終日をトップで迎えることは余計なプレッシャーにはならないですか？

ビジェイ・シン
「そうだね。俺は大会で首位に立っていて、最初の3、4ホールでリードを失っても全然気にしてない。俺は何度も『18ホールあるんだ』と言い聞かせている。明日も同じ気持ちで臨む。序盤でミスを犯さないようにして、1つ無いし2つバーディを取って、それからどうなるか見てみたいね。

「今あるリードは十分だと思う。1打差で俺を追っかけてる奴は俺より1打いいスコアを出さなければ追いつかない。当たり前だけど、そう考えていこうと思う」