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優勝したS.シンクの「ライ改善疑惑」解決せず!

5ホールのプレイオフの末、「MCIヘリテージ」優勝を手にしたスチュアート・シンクだったが、プレイオフ最終ホールとなった16番の「ウェイストバンカー」でライ改善を行っのではないかという疑いはまだ晴れない。何度も繰り返し放送されるビデオテープには、シンクが明らかにボール後ろの砂を指で均している様子が写っている。シンクはオフィシャルと確認し、ボール後ろの小石、すなわちルース・インペディメントを動かしただけとしているが、ゴルフ界にはやはりライ改善ではないかとの声が多い。当事者の、プレイオフに負けたテッド・パーディも不満に思う1人。

テッド・パーディ

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「ツアーが決めたことですから、すでに過去のこととして消化するようにはしていますが、やはりフラストレーションは残りますね。自分のベストを出し切って戦っていたのですから。試合の時はシンクが信じられないほどのスーパーショットを打ったんだと思ってました。しかし後からビデオを見て驚きましたよ。シンクの行為がライ改善とはならず、単にルース・インペディメントを取り除いただけと判断されたことには正直怒りが込み上げました。僕のレギュレーションの15番でウェイストバンカーに入れてしまいましたが、ルールをシンクのように有利に解釈しませんでしたから、結果グリーンにショートして、ボギーでした。シンクのような解釈で自分に有利に事を運べていたら、あのボギーはなかったかもしれない。そうすればプレイオフをやるまでもなく僕が優勝していたことになります。でもシンク本人には怒りはありません。彼は友人ですからね。ただ、ツアーに対しては怒りが残ります。ルール解釈があそこまではっきりしないのは困ります。シンクは明らかにボール後ろの砂を均しています。小石を取り除くために砂を指でどけていたのかもしれませんが、結果的にライは改善されました。あのウェイストバンカーは今までにも多くの選手を泣かせてきました。あの場所から74ヤードをきっちり打ってグリーン上で止めるのは至難の業です。03年もヒース・スロコムが1打差でリードしていたのに、あのウェイストバンカーにはまり、ダブルボギーになっています。試合中はシンクがあのウェイストバンカーに入れた瞬間、グリーンをとらえることは不可能だと確信しましたからね。でも砂を均したことでウェッジのバウンスが入る隙間を作れたので、ボールをクリーンに打つことができたのです。僕もあんなことが許されると知っていたら、15番の時にやりたかったですよ。」

最終的にオフィシャルは、『たとえシンクが砂を均したとしても、ウェイストバンカー内では砂までもがルース・インペディメントなのでルールに違反しない。ライ改善とはみなされないため、シンクにはペナルティを課す理由がない。』としており、スチュアート・シンクの優勝は確定した。

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