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【GDO EYE】アジア勢最後の生き残り、ジェイディの強さ

「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」3回戦、石川遼の相手は、昨年度のアジアンツアー賞金王、タイのトンチャン・ジェイディ。昨年、今年と、1月に開催された「ザ・ロイヤルトロフィ」でアジア選抜のチームメイトだったこともあり、スタート前には談笑を交わすなど、和やかなムードの中でスタートを切った。

だが、試合が始まれば、22歳年下の石川に容赦ないプレーを見せつける。「最初の2ホールで良いスタートが切れた。今日は、とても良いゲームプランでプレーができた」。連続バーディ発進で2UPのリードを奪うと、その後もショット、パットともに安定感抜群。ミスを犯してもリカバリーが冴え、石川をまったく寄せ付けないプレーで圧勝した。

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ジェイディにとって、今大会は意外にも初めての出場。「ザ・ロイヤルトロフィ」では欧州勢を相手にマッチプレー戦での強さを見せつけていたが、その実力を存分に発揮している。初出場でベスト8に進出したのは大会史上12人目。もし優勝すれば、第1回大会(1999年)の覇者ジェフ・マガートを除けば、最初の初出場での優勝者となる。

タイ王室の軍隊に属していたというジェイディは、プロゴルファーに転向したのが30歳を迎えた1999年。マッチプレーは精神力を問われる戦いとも言われるが、突出したマッチプレーの強さは、軍隊で忍耐強さを培ってきた賜物かもしれない。「軍隊での生活は私に全てを与えてくれた。私は悪いプレーをしても、決して腹を立てない。ゴルフは楽しいし、素晴らしい」。残り3試合とまだ折り返し地点だが、唯一残ったアジア代表として声援を送りたい。(編集部:塚田達也)

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