2025年 ザ・プレーヤーズ選手権

ビッグネームのチャージ不発も マキロイ&シェフラーは大逆転へ悪天候“歓迎”

2025年 ザ・プレーヤーズ選手権 3日目 ロリー・マキロイ J.J.スポーン
首位のJ.J.スポーン(左)に4打差で最終日を迎えるロリー・マキロイ (Brian Spurlock/Icon Sportswire via Getty Images)

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 3日目(15日)◇TPCソーグラス ザ・プレーヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)◇7352yd(パー72)

気まぐれな強風がムービングサタデーの波乱を演出した。この日のTPCソーグラスは午後にかけて風速14m/sの突風が吹きつける難コンディション。グリーンも一気に硬さを増した。カットラインをクリアした好調な選手がそろうはずのラウンドで、フィールド平均スコアは3日間で最も高い「73.867」まで跳ね上がった。

広告の後にも続きます
広告の後にも続きます

ビッグネームも苦戦を強いられた。2019年大会覇者のロリー・マキロイ(北アイルランド)は2打差から「73」で4打差5位に後退。2連覇中で世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーは「72」でスタート時の6打差を縮められなかった。

それでも、2打差から「77」と崩れたコリン・モリカワらに比べれば、歴代チャンピオンが踏みとどまったとみることもできる。マキロイは4つのボギーのうち、17番(パー3)を含めた3つが3パットによるもの。風下の浮島の上の段にピンが切られ、同じ面にキャリーしたティショットが硬いグリーンで大きく跳ねて奥の池に消えるケースも多発。その中でサンドウェッジで下の段に乗せてからの3パットは回避できたと振り返る。

「打ちたいショットが打てていたし、飛距離もコントロールできていた。そこに自分自身も勇気づけられた。ただ、グリーン周りやグリーン上でのミスが多かった。そこを修正できれば、本当にいいチャンスがあると思う」とうなずき、スタートが早まる最終日の悪天候予報を“歓迎”するそぶりすらあった。「(首位から)少し離れた位置にいる時は、多少シブいコンディションの方がいいと思うよ」。難度4番目の最終18番でバーディを奪い、2サム同組で回った首位J.J.スポーンとの差をひとつ詰めてのフィニッシュに前を向く。

前人未到の“第5のメジャー”3連覇がかかるシェフラーも「本当にタフでチャレンジングだった。ただ、一日の大半はうまくコントロールできた」と胸を張った。少し悔しがったのは、読みづらい風に翻弄されて2つのボギーを喫した終盤のプレー。16番(パー5)はティショットを左に曲げ、パインストロー(松の枯れ葉)の上からフックをかけようとしたセカンドが地面に当たって大きく右へ。5オン1パットでスコアを落とし、3パットの17番は思わずボールを池に投げ込んだ。

大会初の連覇だった昨年は5打差をひっくり返した実績がある。「まだ分からないよ。あしたはクレイジーなことをするかもしれない。今週、かなりロースコアを記録している選手もいる。いいスタートを切って、そこから頑張るだけだ」と力を込めた。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/亀山泰宏)

この大会の画像をすべて見る
広告の後にも続きます
広告の後にも続きます
広告の後にも続きます

アクセスランキング

  • 総合
  • ツアー
  • レッスン
  • ギア情報

SPECIALコンテンツPR

こちらもおすすめ

GDOサービス

GDOのサービス