2025年 ザ・ジェネシス招待

“学業優先“だった亡き母 タイガー・ウッズはツアー復帰戦を明言せず

2025年 ザ・ジェネシス招待 最終日 タイガー・ウッズ
タイガー・ウッズのシャツの襟には4日に死去した母を悼む赤いピンバッジ。LIVとの統合交渉にも言及した (Michael Owens/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・ジェネシス招待 最終日(16日)◇トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)◇7765yd(パー72)

最終日の1番ホールのティイングエリアには、小さな赤いピンバッジが用意された。中央には英語で“LOVE”、日本語の“愛”にあたる、タイ語の「ラック」と「FOR TIDA」の文字。出場選手たちは、4日に死去したタイガー・ウッズの母・クルチダさんを追悼するこのバッジをキャップにつけてスタートした。

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自身の基金が大会運営に携わり、ホストプロを務めるウッズは前週7日に発表した本大会のエントリーを10日に取り消し。母を失った悲しみの渦中であることを理由に、昨年7月「全英オープン」以来となるツアー出場の意思を撤回していた。

この日の朝、ウッズは最終日恒例の赤いシャツ姿でトリーパインズGCを訪れた。パッティンググリーンで選手たちに声をかけて送り出し、その後は中継局CBSの放送に登場。「母は私のすべてであり、彼女を失ったことを乗り越えるのは大変な困難だ」と心境を吐露した。

2025年 ザ・ジェネシス招待 最終日 松山英樹のキャップ
松山英樹もキャップにピンバッジをつけて最終日をプレーした

ジュニア時代、軍人だった父のアールさんがロケット開発の仕事をしているあいだ、ウッズをゴルフ場に連れていってくれたのがクルチダさん。「(ウッズがプレーする)すべてのホールについて歩いてスコアを付け、パットやフェアウェイキープ、パーオンした数を記録してくれた」。そもそも、ゴルフは二の次という教育方針で「学校生活に厳しく、私は良い成績を取らなくてはいけなかった。宿題をせずに遊ぶことは許されなかった」と明かした。

また、ウッズはPGAツアーとの対立構造が続くLIVゴルフとの統合についても言及した。4日に行われたジェイ・モナハン・コミッショナー、選手理事のひとりであるアダム・スコット(オーストラリア)とドナルド・トランプ米大統領との会談を受け、「我々は前向きな状況にある。事態はすぐに動くと思う」と自信のコメント。「(ゴルフ界は)ここ何年も誤った方向に進んでいた。ファンは私たちが一緒にプレーできることを望んでいる。それを実現したい」と合意への熱意を口にした。

1月に続いて当面は18日(火)をはじめとしたインドアゴルフの新リーグ「TGL」でプレーするが、ツアー復帰の見通しは立っていない。出場試合について「目標はもっとプレーすること。もっと準備が必要。大きな試合に出場するのを楽しみにしている」と明言を避けた。(カリフォルニア州サンディエゴ/桂川洋一)

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