ウッズの亡き母をしのぶ 大会が“7”番ホールのピンフラッグを“白”に
◇米国男子◇ザ・ジェネシス招待 初日(13日)◇トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)◇7765yd(パー72)
タイガー・ウッズの基金が大会運営に携わる「ザ・ジェネシス招待」が、7番ホールのピンフラッグを特別仕様にして開幕した。大会ロゴも、ホール名も記されていない純白の旗。4日に80歳で死去したウッズの母、クルチダさんを追悼した。
クルチダさんはタイ出身で仏教徒だった。ウッズも小さい頃に教えを受けた仏教では、7には迷いの世界である「六道」を脱するという意味が込められるほか、「七宝」が極楽浄土を示すなど特別な意味を持つ。白色はけがれのない清浄を表し、死や別れを連想させる。故人に白装束を着せるのもこのためだという。
当初、本大会への出場を決めていたウッズは10日にエントリーを取り消し。リリースを通じて「今週、ティアップする予定だったが、準備が整っていない。母が望んだことだと思い、準備に全力を尽くしたが、私はまだ彼女を失ったところ(悲しみ)の渦中にいる」とコメントしていた。(カリフォルニア州サンディエゴ/桂川洋一)