「全米オープン」がLIVゴルフ上位選手に出場資格を付与
全米ゴルフ協会(USGA)は5日、今年度のメジャー第3戦「全米オープン」(6月12日開幕/ペンシルベニア州オークモントCC)の出場資格を発表した。2022年にスタートした新リーグ、LIVゴルフ所属選手を対象にする出場枠を初めて設けた。
2025年シーズンの個人戦ポイントレースにおける5月19日時点での上位3人(有資格者を除く)が本戦出場権を得る。また、4月7日時点での上位10人は最終予選会から参加できる。
LIVゴルフの試合は世界ランキングポイント付与の対象外で、所属選手はランクの後退に伴い、メジャー大会出場の機会が減少。全米オープンには予選会から参加する選手が増えていたが、昨年、歴代王者(20年)の資格で出場したブライソン・デシャンボーが優勝した。
その他のメジャーでは「マスターズ」がホアキン・ニーマン(チリ)を昨年から特別招待。「全米プロ」は昨年、23年にLIVゴルフ年間王者に輝いたテーラー・ゴーチのフィールド入りを全米プロゴルフ協会が特別招待で認めた。
USGA競技部門トップのジョン・ボーデンハマー氏は「USGAは最高のプレーをする選手がナショナルチャンピオンシップに出られる経路を認めている。歴史的な視点から、プロツアーやアマチュア大会における才能を評価して、予選免除のカテゴリーを新たに加えた」とリリースを通じてコメントした。
6日(木)にサウジアラビア・リヤドGCでシーズン開幕戦初日を控えるLIVゴルフのスコット・オニールCEOも続いて声明を発表。「USGAがLIVゴルフの選手たちに全米オープンの資格を作ってくれたことを喜ばしく思う。(CEOの)マイク・ワン氏によるゴルフを成長に導くリーダーシップに感謝したい。世界中のファンがメジャーという最高のステージで、最も偉大な選手たちが競い合うことを切望している。LIVゴルフはゴルフ団体と手と手を取り合い、世界中でスポーツを発展させていくことを約束したい」と喜んだ。