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過密なスケジュールのアーニー・エルス

ソニーオープン史上3人目となる連覇の快挙を成し遂げたアーニー・エルス。メジャー3勝の超一流選手にまた栄冠がひとつ増えた。しかしエルスはシーズン序盤はいつも好発進だが、シーズン終盤には尻すぼみになる傾向がある。米国ツアー13勝のうちシーズン後半戦で勝ったのはたったの1試合だけだ。エルスのしなやかなスウィングからついた『ビッグイージー(big easy:大きくゆったり)』ニックネームとは裏腹に、2003年のスケジュールは世界中を飛び回る過密なものだった。欧州ツアーに9試合、そして米国ツアー17試合に参戦していた。これだけ多忙なエルスは、米国ツアーを本拠地としている選手に比べ、参戦試合数も減ってしまうために、シーズン初めから勝ちに行く戦略を取ってきた。

アーニー・エルス
「他の選手に比べて参戦する試合数が少ないから、ひとつひとつの試合にかかるプレッシャーが大きいんだ。1月に参戦した後、次回米国ツアーに出るのは2月末や3月だったりするからね。少ないチャンスを確実に決めていかないといけないんだ」

今季は昨年と同様、世界中を飛び回るスケジュールを続けるという。しかし来年からは米国ツアーに専念するとのこと。それまではさすがに米国ツアーでの『賞金王』タイトルは厳しいかもしれない。

アーニー・エルス
「引き続き優勝を重ねていければ、チャンスはあるかもしれないけど、今の自分にとって賞金王が目標ではない。それよりも参戦する1試合ごとにちゃんと結果を出し、メジャーでの優勝を手に入れることの方が大事」

「賞金王」は目標ではないと語るエルスだが、2003年の過酷なスケジュールの中で欧州ツアーの賞金王。さらに、米国ツアーでも賞金ランキング10位以内に入った実力者だけに、期待は高まる。

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