苦しくても一打一打に向き合う

◇パリ五輪 男子 3日目（3日）◇ル・ゴルフ・ナショナル（フランス）◇7174yd（パー71）

前半4番、中島啓太の1Wショットは左サイドのフェアウェイバンカーにつかまった。2打目は出すだけとなったが、残り80ydほどのウェッジショットで距離感を合わせてナイスパーセーブ。続く5番ではUTでしっかりフェアウェイに置き、バンカー越えのピンにセカンドを絡め、今週初めてバーディを先行した。

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8番（パー3）もバーディとして浮上しかけたが、獲りたいパー5の9番でボギー。13番はセカンドを池に落としてダブルボギーをたたくと、17番は2日連続のボギーで初のオーバーパーとなる「73」。通算イーブンパー44位まで後退し、「きのうより風が吹いて難しかったですけど、伸ばしている選手がたくさんいる。自分のミス」と悔しがった。

ティショットでミスが出ている

フェアウェイキープ率50％（7／14）にとどまったティショットは、日本代表の丸山茂樹監督によると、「ここに来る前にドライバー（のフェース）が割れちゃって、替える不運もあった」。特にティショットが難しいホールが増えるインコースで3日ともスコアを伸ばせていない。

スコア貢献度を示すスタッツ「ストロークゲインド」はティショットに加え、パッティングの苦戦を物語る。グリーン上は3日間トータル「－5.353」でフィールド57番目に沈んでいる。

パッティングもなかなかラインに乗らない

3位とも13打差がつき、初出場のオリンピックでメダル争いは厳しくなった。「何位にいたとしても、一打一打に集中して、考えてプレーすることは変わらない」と強調した上で「コースにもやられていますし、自分がたくさんミスをしている。あす一日、しっかりとやり返したい」。モヤモヤを抱えたまま、パリから去るわけにはいかない。（フランス・ギュイヤンクール／亀山泰宏）