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2024年 全英オープン
期間:07/18〜07/21 場所:ロイヤルトゥルーン(スコットランド)

名物パー3で沸かせるも…初出場の久常涼は「ガマンしきれず残念」

◇メジャー最終戦◇全英オープン 初日(18日)◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇7385 yd(パー71)

昨年は欧州ツアーを主戦場にしたが、「バーミンガムより上は行っていないので」と、イングランド中部よりも北に位置するスコットランドのリンクスコースには慣れていない。「全英」初出場の久常涼は1バーディ、6ボギー「76」で回り5オーバー96位。耐える展開は覚悟してきた中で「ちょっと、残念なラウンドでした」と思った以上の苦戦を強いられた。

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出だしの1番からアイアンで刻んだティショットを左に曲げて、2打目がバンカーにつかまりボギーが先行。その後も唯一のバーディを奪った16番(パー5)までに5つのボギーを重ね、「流れをつかみきれなかったのがちょっと悔しいですけど、まあ今の実力はこんなもんです」と振り返った。

2オーバーで迎えた名物ホール、8番(パー3)で見せ場を作っても、流れを変えられなかった。全英最短の123ydながら、縦幅33yd、横幅10yd前後しかない小さなグリーンが難度を上げる。風が吹けば乗せることさえ難しいグリーンの周りには、アゴがほぼ垂直なポッドバンカーが点在。久常は右のバンカーに入れたが、強めに低く出た2打目はピンを直撃して約2mに止まり、パーを死守して観衆を沸かせた。

この日は練習日から大きく変わった風向きにも対応できず、バーディパットを6m以内につけられたショットは4割以下。「前半はアゲンストで、後半はフォローになる感じ」と話した風向きは、開幕前とは真逆だった。本来なら前半9ホールで貯金を作りたかったが、練習日とは異なる番手を持たされた分、アジャストが難しかった。グリーン上でのプレーも納得からは遠く、「もうちょっと、できたんじゃないかなと言う気持ちは少しあります」と出遅れた初日を悔やんだ。

「ガマン比べの一週間になると思っているので、今日しきれなかった分が残念」。まずは予選通過を目指し、調整に向かった。(スコットランド・トゥルーン/谷口愛純)

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