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2024年 全米プロゴルフ選手権
期間:05/16〜05/19 場所:バルハラGC(ケンタッキー州)

背中の痛みに加え発熱も 松山英樹は週末に望みを抱く「65」

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 2日目(17日)◇バルハラGC(ケンタッキー州)◇7609yd(パー71)

午後3時11分スタートの約1時間40分前に会場に現れた松山英樹は、いつも通りスタート前の練習を淡々とこなしていた。腰から背中にかけて、痛みが出た箇所を気にするそぶりもない。むしろ、その練習を見る限りショットの調子は良さそうだった。スタートする頃には朝から降り続いていた雨も止み、風も穏やか。午後組はスコアが出そうな雰囲気が漂っていた。

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1番、2番ともグリーンを外したものの、得意のアプローチでしのぐ滑り出し。続く3番(パー3)は、208ydを4mにつけて連日のバーディを決めた。この日最難関だった6番パー4では、1.7mのパーパットを沈めてガマン。7番(パー5)は5m強のバーディパットをど真ん中から決め、大勢のギャラリーから喝さいを浴びた。

パッティングのストロークはスムーズで、ラインも読めている。グリーン上のいい流れは、初日から続いている様子。パットが入れば、ショットのリズムも良くなっていくもの。8番(パー3)では8Iを振り抜き、ピン左横30cmに着弾。早くも3つ目のバーディを奪った。

後半も勢いは止まらず、2オンした10番(パー5)で18mのロングパットを“寄せて”バーディ。12番もグリーン手前のラフから得意のチップインバーディを流し込んだ。1.2mのパーパットを外した14番(パー3)でイヤな流れになった直後、15番で4m強を決めてスコアを戻してみせた。最終18番(パー5)も5Wのセカンドをピン奥4mに絡め、イーグルパットは惜しくも右に外したが、楽々バーディ締め。終わってみれば、7バーディ1ボギーの「65」で回り、トータル7アンダー暫定11位タイまで一気に順位を上げた。

一日を通してショットも安定していたが、それ以上にパットがさえわたっていた印象。ストロークゲインド・パッティング(パットのスコア貢献度)は「+2.097」とフィールド17位で、パット数もトータル「23」と驚きの数字だ。

実は開幕前、出場も危ぶまれる状況でありながら練習日に長さ違いの2本のパターを打ち比べていた。エースと、そのエースを少しだけ長くした2本のスコッティキャメロン。試合では、そのエースよりわずかに長い方を投入していた。見た目では分からないほどの微妙な差だが、長くすることで取り組んでいるパッティングの課題が改善され、ストロークをスムーズにさせているようだ。たかが数センチではあるが、それは松山にとって大きな数センチ。その効果は、この日のスタッツが全てを物語っているだろう。

ホールアウト後、スコアカードを提出するとすぐに車へ乗り込んだ。朝から発熱があり、試合中も熱を抱えながらのプレーだった様子。車に乗り込むと、うなだれるようにして目をつぶった。腰から背中にかけての痛みもまだ完治はしておらず、懸念材料も少なくない。それでも開幕前のコンディションを考えれば、本人もこの位置でメジャーの週末を迎えることを驚いているに違いない。

日没ギリギリでも回り切り、スコアを伸ばしたことで、3日目のスタートまで身体のケアに充てる時間も確保できた。試合勘も戻ってきたはず。メジャーの週末で久しぶりに大暴れしてほしい。(ケンタッキー州ルイビル/服部謙二郎)

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