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2024年 アーノルド・パーマー招待byマスターカード
期間:03/07〜03/10 場所:アーノルド・パーマーズ ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)

優勝次戦にアイアン総取り替え 松山英樹は腰痛耐えベイヒルベスト「67」

◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待 初日(8日)◇ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)◇7466yd(パー72)

苦痛に顔がゆがむ。特に長いクラブでのショットから来る患部への負担は大きそうだった。前日のプロアマ戦欠場の理由になった腰の痛みは消えていない。それでいて、時間とともに募る不安と、松山英樹のスコアは比例しなかった。

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午前9時20分のスタートから上空は穏やか。「アンダーパーで回れれば…という感じでしたけど、風が思ったよりも吹かなかったので、伸ばせるかなと思った」という狙いが見事に当たった。開始1番、1Wと8Iで作った5mのチャンスを生かして“おはようバーディ”。再び8Iでピンそば1.2mにつけた4番(パー5)からバーディを2つ並べた。

危なげない前半を終え、インコースはバウンスバックの連続で魅せた。ティショットを右に曲げた後、4オンさせた11番。2mのボギーパットをねじ込むと、続く12番(パー5)で5mを沈めてバーディを取り返した。

「あまり良いパッティングができなかったけれど、入ってくれて良かった」。2つ目のボギーをたたいた次のホールの16番(パー5)では2打目を4Iでグリーン奥に運んでから、ロフト56度のSWでフックラインを伝わせてチップイン。一歩後退をものともしない、今季8つ目のイーグルを奪った。初参戦の2015年から10回目の出場で、1イーグル5バーディ、2ボギー「67」は2016年最終ラウンドに並ぶ自己ベストスコア。シェーン・ローリー(アイルランド)に1打差の5アンダー2位発進にうなずいた。

3週前に優勝した「ジェネシス招待」以来の出場で、アイアンを同じモデル(ダンロップ スリクソン Z-フォージドII)でも、重心を調整したセットに全て取り替えて試合に臨むあたりが、復活の余韻がもう頭にない証拠。「アイアンを替えて少し良い雰囲気だったけれど、(きょうは)風がなかった。風があった時にどうなるのかを練習しながら考えたい」と、視線は次の1勝、節目の通算10勝目に向いている。

再び優勝賞金400万ドル(約6億円)がかかるシグニチャーイベント(昇格大会)、故アーノルド・パーマーの冠大会でのタイトルへ絶好のスタートを切りながら、「たまたまアプローチと良いパットが入っただけ。あした同じことをやると大変なことになる。気をつけてしっかり頑張りたい」と油断なし。「9番で(痛みが)抜けたかなと思ったが、終わったらまたすごく痛い。ちょっと足もしびれている」という腰のコンディションが、態度を慎重にさせてもいる。(フロリダ州オーランド/桂川洋一)

2024年 アーノルド・パーマー招待 初日 ハイライト
2024年 アーノルド・パーマー招待 初日 ハイライト
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