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2024年 ファーマーズインシュランスオープン
期間:01/24〜01/27 場所:トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)

蝉川泰果の2イーグルを生んだ「ひじを抜く」スイングチェンジ

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 2日目(25日)◇トリーパインズGC (カリフォルニア州)◇サウスコース(7765yd)、ノースコース(7258yd、いずれもパー72)

1年前のファーマーズはカットライン上で薄氷の予選通過だったが、ことしの蝉川泰果はひと味違った。ノースコース10番からスタートした蝉川は、2イーグル3バーディ、2ボギーとスコアを5つ伸ばし、トータル6アンダーで堂々と予選を通過した。

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1つ目のイーグルは前半17番のパー5。フェアウェイから4番アイアンで打った球は「つかまっていたので大丈夫かなと思いましたが、たまたまピン方向に行って」と3メートル半につけ、これをねじ込む。

もう1つのイーグルは最終ホールの9番パー5。「残り208ヤード、右からのアゲンストをドロー目に打って思いのほかつかまってしまったのが、左のラフで跳ねて3メートル半につきました」。こちらも好調のパットでねじこみ、「(今日のラウンドは)完璧だったんじゃないかな」と一日を振りかえった。

前日の会見で「上半身が強くて下が動いてないので調整したい」と語っていた蝉川。その調整が上手くいったのかと話を向けると、まったく違う答えが返ってきた。

「他のトップ選手のアイアンショットを見ていて、結構ひじを抜いて打っている人が多くて。どちらかというと僕はこう(ひじを)たたんでいくフィニッシュが多いんですけど、こっちの選手は左わきがしっかり空いていて…。実はそれをちょっと真似してみたんです」。前日の練習では、足の動きに加えてひじの抜き方も修正したという。

「10球ぐらい昨日は打って、『なんか悪くないな』となって、それを今日試合で多用したらハマりましたね。ドライバーもそんな感じで打ったホールがあったんですけど、うまくいきました」。ひじを抜いてフェースを返さないような感じなのか。「そうですね。アイアンで変なつかまり方が出ていたので、それが減ってインパクトゾーンがすごく長くなっていい感じでした」

PGAツアーのハイレベルな舞台で、予選通過がかかる2日目の前にスイングを大きくいじるのは、怖くないのだろうか。「なんとなくイメージが出ればやれちゃうんですよね。逆に昨日の状態のままゴルフをしていたら、こんな(ハイ)スコアになってなかったと思います。この思い切りの良さっていうのをPGAでは求められるんじゃないかなって」。恐れて思ったことをやらないほうが、後悔するわけだ。

薄氷の予選通過から1年、上位も狙える位置での予選通過だが、それでも蝉川に慢心はない。「PGAは1打の違いですごい順位が変わる。フェアウェイに置くこと、2、3メートルのパーパットが多分明日もよく残ると思うので、そういったのをしっかり決め切ればロースコアにつながると思います」

2週前の「ソニーオープン」30位を超える、PGAツアーでの自身最高順位へ一歩ずつ。「PGAに出て10回も戦ってないんで、本当にまだ挑戦者。自分らしいプレーを出せれば去年よりいい形で終われるんじゃないかなと思っています」。目を輝かせてそう語った。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/服部謙二郎)

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