久常涼は3連続バーディ締め。「66」で31位に浮上した

◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 3日目（13日）◇ワイアラエCC（ハワイ州）◇7044yd（パー70）

残り3ホールを迎えた時点で4バーディ、3ボギーの1アンダー。久常涼は出入りの激しい展開にも「簡単にボギーは出るコース」と冷静だった。後半7番（パー3）で1m強に絡めてバーディを奪うと、8番もフェアウェイバンカーから作った4mのチャンスを逃さない。前日左にOBを打った9番（パー5）も獲って3連続バーディで締めくくり、「あしたにもつながる」と喜んだ。

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ムービングサタデーのピン位置は左右のエッジから5yd以内に切られたホールが13ホール。しっかり振られたターゲットを果敢に攻め込んだ結果と思いきや、「正直、そんなこともないんです…」と笑う。第2ラウンドも、折り返しの9番でボギーを喫していなければ、さらにスコアを伸ばせた感覚があるという。「きょうは流れ良く最後に獲れたので4つ（4アンダー）になりましたけど、すごく伸ばせた感じはしないんですよね」と余力すら感じさせる。

トップ10圏内とは3打差

変化があるとすれば、「ちょっとずつ感覚が戻ってきたというか、良くなりそうだなって兆しはある」。昨年12月、オーストラリアでのDPワールドツアー（欧州ツアー）から6週ぶりのトーナメント出場。ブランクを挟んだフィーリングがよみがえりつつあることを示すように、初日から69→68→66とスコアは右肩上がりだ。

自らの開幕戦のラスト18ホールを通算7アンダー31位で迎える。「4つ5つ伸ばせると、順位を上げられると思う。レベルは一番、最高のツアーなので。みんなうまいですし。そこに食らいつけるように、少しでも上を見て頑張りたい」。ルーキーらしく謙虚に、それでいて野心もしっかりのぞかせた。（ハワイ州ホノルル／亀山泰宏）