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「目指すべきゴルフ見た」 小平智は優勝争い&ランク浮上から残りシーズンへ

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 最終日(22日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)◇晴れ(観衆1万24人)

隣にいるコリン・モリカワの姿がホールを進めるごとに遠のいていく。勝者の18ホールのプレーを小平智は忘れはしない。「優勝争いの中で自分のゴルフができる技術の高さを見た。自分も追求して、スキのないゴルフをできるようになりたい」。通算4アンダー12位に終わった最終日には、成績以上の価値もあった。

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2018年「RBCヘリテージ」以来のPGAツアー2勝目が懸かった戦いは3打差の5位からティオフ。前半でパーを並べるあいだにモリカワが飛び出し、捕えるべき首位が入れ替わった。5打差で折り返した後半11番、2打目を大きく右に曲げてボギーが先行。12番の3パットボギーでさらに後退し、ライバルを楽にさせた。勝負所と考えていたバックナインは、ボールのライもことごとく悪く、今週初のオーバーパー「72」を叩いた。

シーズン最終盤で経験した優勝争い。「悔しいですけど、この緊張感の中で2日目、きのうと良いゴルフができた。久々で緊張感もありました。成長は感じられた」とタイトルに近い位置でプレーしたからこそ得たものがある。「コリンと回って、飛距離もそれほど変わらない。目指すべきところはああいうところなのかなと感じた」

来シーズンの出場権確保とはいかなかったものの、183位だった年間ポイントランクを154位に上げた。125位のフルシード、150位の準シードのボーダーラインに近づいて、シーズンは残り3試合になった。

11月2日(木)開幕の次戦「ワールドワイドテクノロジー選手権」(エル・カルドナル at ディアマンテ)に向けメキシコへ。同9日に始まる「バターフィールド バミューダ選手権」(バミューダ諸島/ポートロイヤルGC)は現在、待機選手として繰り上がり出場をうかがっている。「上がりは攻めきれた。残りの試合もこういう位置で戦いたい」。生き残りをかけた戦いへ最後の力を振り絞る。(千葉県印西市/桂川洋一)

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