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新鋭2人に挟まれカムバック 小平智は6連戦も視野にシーズン最終盤へ

◇米国男子◇ロケットモーゲージクラシック 最終日(2日)◇デトロイトGC(ミシガン州)◇7370yd(パー72)

26位スタートから上位を追ってバーディを積み重ねていくはずが、前半で3連続を含む4ボギーを喫してスコアを2つ落とした。日本だけで戦っていたときの小平智だったら、心は折れてしまっていたかもしれない。

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それでも、この日は後半に3バーディを奪取。フェアウェイバンカーから無理を承知でグリーンを狙って左に曲げた最終18番も寄せワンでしのぎ、なんとかパープレー「72」にまとめた。順位は通算11アンダーの40位に下げたが、「なかなか厳しいゴルフだったんですけど、最後にいいパーが獲れて、来週につながる終わり方ができたかな」と少しだけうなずいた。

一緒に回った、プロ転向から間もない23歳の2人が気持ちを奮い立たせてくれた。4月の「マスターズ」でローアマチュア(16位)となったサム・ベネット、さらに世界アマチュアランキング1位をはじめ輝かしい実績を誇るルドビグ・オーベリ。「やっぱり、みんな(苦しくても)諦めていない。自分も取り戻さなきゃっていう気持ちにさせられる」。自分より10歳も若い2人の懸命なプレーに触発された。

とりわけ、プロでまだ3試合目となるオーベリに驚きを隠せなかった。新設のPGAツアーユニバーシティランキング1位でツアーカードを手にしたスウェーデン出身の逸材。「末恐ろしいじゃないですけど、ここ最近で一番感動しました。スイングもそうだし、(トータルの)安定感。きょうはそこまで調子が良さそうじゃなかったけど、すごく気持ちのいいゴルフをする。僕は、すごい好きっすね」と賛辞が止まらなかった。

こんな“衝撃”も珍しくないのがPGAツアー。「こっちの突き上げ方って、半端ないじゃないですか。生き生きとしたエネルギーをもらって、自分もちょっとでも若々しいゴルフができるように頑張りたい」。刺激たっぷりの舞台で戦い続けたいからこそ、4度目のデトロイト参戦で初めて予選を通過したことは素直に評価しつつ、上位に食い込めなかった要因に思考を巡らせる。「全然(予選を)通れなかったことを考えると、成長ではあると思います。ただ、(上位に)行けそうで行き切れないっていうのは自分でも感じていて…」

7週ぶりのPGAツアーとなった今大会からレギュラーシーズン最終戦「ウィンダム選手権」まで、体調とも相談しつつ6連戦も視野に入れる。「上位を目指して頑張ります」。踏ん張りどころを前に気力をみなぎらせた。(ミシガン州デトロイト/亀山泰宏)

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