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“常連”にも忍び寄るサバイバル 松山英樹が求めてやまない「最善」

◇米国男子◇ロケットモーゲージクラシック 事前(28日)◇デトロイトGC(ミシガン州)◇7370yd(パー72)

8月いっぱいでシーズンを終了するPGAツアーは佳境を迎えている。2週後の「バーバゾル選手権」は欧米共催「スコットランドオープン」、さらに翌週「バラクーダ選手権」は今季最後のメジャー「全英オープン」と同週に行われるため、トップ選手にとってプレーオフシリーズまでに残された米本土の試合は、今大会を含めて実質的に4試合しかない。

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今季からプレーオフ初戦「フェデックス セントジュード選手権」に進める枠が125人から70人、2戦目の「BMW選手権」も70人から50人へと絞られた。過去7シーズン連続で、わずか30人によるエリートフィールドの最終戦「ツアー選手権」を経験しているジャスティン・トーマスは前週「トラベラーズ選手権」で久々にトップ10入りして、ようやくランク78位から第一関門の圏内66位に浮上。初参戦のデトロイトにエントリーして3連戦を組んだ理由も「(ランキングによる部分が)正直なところ、かなり大きい」と話す。

継続中の選手として最長となる9年連続で最終戦に生き残ってきた“常連”の松山英樹も、目下のランク52位と例外ではない。「ポイントも欲しいですし…」と目の前の結果にこだわる思いも示した上で「けどね…」と続ける。「そればっかり求めて、ここまで悪くなっているので」

メジャーでの戦い、さらにはその先のキャリアを見据えた技術的な取り組みには忍耐も求められる。「毎日毎日、ヒントは得ているんですけど、果たしてそれが合っているのか、合っていないのか、それがいまの自分にとって“最善”なのかどうかっていう判断ができたりできなかったりっていう感じです」。グループステージ3日目のプレーを見送った3月「WGCデルテクノロジーズ マッチプレー」を除けば、3連戦は今季初。首を含めたコンディションの不安がクリアになってきつつあるからこそ、メカニックにフォーカスして自問自答を重ねる。

2年ぶりに戻ってきた当地は前週日曜の暴風雨でかなりソフトなコンディションとなっている。ショット、アプローチ、パッティングのいずれかでも、ゲームのよりどころとなるものがあれば、例年の伸ばし合いにも加わっていくことができそうだ。「もうちょっとっていう気持ちと、いや、まだ時間かかりそうだなっていうのと。どっちも、ありますね」。控えめな期待はにじませつつ、冷静に言った。(ミシガン州デトロイト/亀山泰宏)

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