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父に捧げる勝利!タイガーが武器を捨て、勝負にこだわった4日間

彼は泣き崩れた。強い精神力の持ち主であり、かつて感情で胸を一杯にする姿を見せたことが無かったタイガー・ウッズは、泣きじゃくった。最後のパットが入り、「全英オープン」での3度目の優勝が決まった瞬間、彼はキャディ、妻、親しい仲間と抱き合った。この涙は、2ヶ月前に亡くなった父・アールへ捧げるものだった。これが、最高の友であり助言者であった父の死後、初めての勝利であり、メジャーでの勝利であったので、感情の高ぶりは大きかった。彼自身、抑えきれない感情に驚きを感じていた。「かつて無いくらいです。いつもは感情を自分の中に閉じ込めていたけど、意識しないうちにこの様に現れてきました」。

だが彼にとって最大の後悔は、メジャーでの11回目の勝利が遅すぎたということだ。今年4月の「マスターズ」での勝利は、最終的にフィル・ミケルソンに奪われてしまった。その時、既に危険な状態にあった父に、メジャーのトロフィーを掲げる姿を見せたかったのだ。

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いずれにせよ、父は今週息子のことをとても誇りに思ったであろう。いつも教え込んでいた「冷静さ」「勝負での駆け引き」という重要な教訓を息子は確実に実践した。この教訓のおかげで、ラフが多く、誰もが捕まってしまう嫌なバンカーがあり、一度のミスショットが命取りとなる非常に難しいこのコースで、勝利を収めることが出来た。家の廊下のように狭いフェアウェイや、ティグラウンドからは切手位の大きさにしか見えないグリーンを前にすれば、ここで冷静さを失ったり、リスクを負うことは決して許されないと誰もが分かるだろう。

以前、彼は激情家でピストルを抜くように直ぐに300yを優に超すドライバーを手にしていたが、今回は4日間で1度しかこの最大の武器を使うことはなかった。パー5では殆どの場合、1打目はアイアンでスタートした。今までこんな彼を見たことはなかった!その結果、今大会でのフェアウェイキープ率は87%と信じられないものになった。ライバルたちは彼の新しい姿に震え上がったことだろう。彼は戻ってきたのだ。しかも、アイアンという大きな武器を抱え、かつて無い程に完璧な状態で!

Julian Marcy

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