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ウッズしかいない連覇へ 10連勝中シェフラーは準決勝で親友と激突

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ・マッチプレー 4日目(25日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

まさに引導を渡す一打となった。準々決勝17番(パー3)、スコッティ・シェフラーはあと少しでホールインワンというウェッジショットで決着をつけた。

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ただ、本人は「最も重要だったのは15番のウェッジショット」と言い切る。先にジェイソン・デイ(オーストラリア)が1.2mの絶好機を作った直後、負けじと2.5mにチャンスメーク。先にバーディパットを沈めて譲らなかった。続く16番(パー5)のセカンド、さらに17番と納得のアイアンの布石となった。

大会2勝、このオースティンCCでも2016年に優勝を飾っているデイとの戦いは6番(パー5)までに3ダウンと劣勢を強いられた。「でも、自分が悪いプレーをしていたわけじゃない」。1番でバーディ、4番(パー3)から2連続バーディ、そして6番でイーグルという相手の勢いを素直に認め、慌てないしたたかさがあった。地元テキサスの大声援を受けてバックナインで鮮やかに勝ち切り、「自分のフィニッシュを誇りに思う」と言った。

2021年の初出場から準優勝、優勝と立て続けに好成績を収め、前年のグループステージ3戦目から10連勝中と抜群の強さを見せている。当地でのマッチプレーは今大会が最後。「この場所を離れるのは寂しい」と本音をこぼしつつ、有終の美を飾る挑戦が大きなモチベーションにもなっている。

1999年に始まった大会で過去連覇を成し遂げたのは2003、04年のタイガー・ウッズのみ。今季は2月「WMフェニックスオープン」でもタイトル防衛に成功しており、シーズン2度の連覇となれば、これも07年のウッズ以来だ(同年のウッズは4大会で連覇達成)。

快挙に向け、準決勝は同学年で親友のサム・バーンズと対戦する。「僕らは奥さん同士も仲が良いんだ。いい試合になるだろうし、楽しんでくるよ」。世界ランキング1位の貫録たっぷりに笑った。(テキサス州オースティン/亀山泰宏)

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