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「マスターズ」大注目のタイガーとミケルソンの対決

タイガー・ウッズは1997年に初優勝を果たし、2001年に、いわゆるタイガー・スラム。2年にわたり、4大メジャーを続けて制する離れ技をやってのけた。

フィル・ミケルソンは何度も悔しい思いをした後、2004年に悲願の初優勝を果たしている。二人合わせて、過去6回の「マスターズ」のうち5回で優勝、過去メジャーの8試合では4勝、タイガーはメジャー3連勝を狙ってる。

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トム・ワトソン
タイガー・ウッズこそ、史上最強のゴルファーですよ」

興味深いことにタイガー・ウッズフィル・ミケルソンを比べる前に、トム・ワトソンは、タイガーと二クラスを比較していました。

トム・ワトソン
「タイガーは史上最強であることを証明したと思いますし、ジャックも同じ意見でしょう。タイガーの次に続くのがジャックです」

ジェフ・オギルビー
「タイガーが過去10年に成し遂げたことを思うと、続く10年も間違いなく無敵でしょうね」

フィル・ミケルソン
「タイガーは史上最強といえるでしょうね。もしも私がこれから20勝し、メジャーで7勝するとキャリア通算50勝、メジャー10勝、それは素晴らしいキャリアです。でもそれでも今のタイガーに追いつけませんから、自分とタイガーを比較しないようにしています」

そう語ったミケルソンにとって、メジャー初制覇を果たしたオーガスタ・ナショナルは居心地のいい場所となっている。

ジム・フューリック
「オーガスタはパワーヒッター有利なコース、2人ともパワーヒッターですからね」

ジェフ・オギルビー
「タイガーのアイアンプレーの方が、正確性では上でしょうね」

ジム・フューリック
「一番大きな差は、タイガーの方がパーオン率が良いことでしょうか?」

アーロン・オーバーホルザー
「正直言って、こんなコースでは2人のうち、パッティングが良かった方が勝つでしょうね」

ジム・フューリック
「タイガーのショートゲームも見事ですが、フィルの右に出る人はいませんから、そうなると二人は互角でしょうね」

一年前、2着目のグリーン・ジャケットを手にしたミケルソンは、「全米オープン」では自滅により、メジャー3試合連続優勝を逃しています。

フィル・ミケルソン
「これまでにも手痛い敗北を乗り越えてきましたからね。シネコック・ヒルズでは事実上17番で負けましたが、それから立ち直りました。2001年の“全米プロゴルフ選手権”で、16番のスリーパットで負けたのが最大のショックだったかもしれません。自分はメジャーで勝てるんだろうかと思いましたからね。でも“マスターズ”のあがり7ホールで5バーディを奪い勝てることを証明しましたから、自信を失うことはなくなりました」

オーガスタ・ナショナルは、偉大な選手が自信を取りもどせる場所となっている。

タイガー・ウッズ
「“マスターズ”の歴史を見ればわかるように、2勝以上を上げている選手が何人もいます。それはここでいかにプレーするかを理解し、外すとしたらどこがいいのか、どんなショットが必要かを知っているからです。それがわかる選手が常に上位につけてきます」

実際、サム・スニードとベン・ホーガンは、51年から54年、ジャケットを順番に着せあい、62年から65年はジャック・二クラスとアーノルド・パーマーがそうだった。もしもタイガーとミケルソンのライバル争いが続けば今年はミケルソンが、タイガーのたくましい肩にグリーン・ジャケットを着せることになるかもしれない。

トム・ワトソン
「タイガーがプレーするコースなら、タイガーにならなければ勝てませんよ」

「マスターズ」でのオルタネートチャンピオンを見ると、54年、ホーガンはプレーオフでスニードに破れているが、タイガーとミケルソンは、2001年最終組で回ったものの、その時タイガーはほぼ楽勝。そして二クラスとパーマーも接戦となったことは一度もない。

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