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「今の自分のベストなプレー」 中島啓太を奮い立たせるもの

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 2日目(14日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)

29位から出た中島啓太が9バーディ、2ボギー「63」をマーク。首位と3打差の通算7アンダー日本勢最上位となる5位に浮上した。

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出だしの1番でティショットを曲げていきなりのボギー発進としたが、「難しいパー4を獲れたことが良かった」と、この日のキーホールに挙げた4番で1つ目のバーディを奪って流れに乗ると、続く5番(パー3)は10m以上のロングパットをねじ込み、勢いそのままに6番も獲って3連続バーディを奪った。

8番でも10mのバーディパットを決めるなどパー34の前半を「30」で折り返すと、11、13、14番とリズム良くバーディを重ねていった。ティショットを左に曲げて「きょうイチのピンチ」と話した15番はガードバンカーからの3打目を1mに寄せてパーで切り抜け、パー5の18番は2オン2パットのバーディで締めくくった。「スタートは良くなかったけど、しっかりパーオンを続けてリズムを取り戻して、流れを変えられた」と振り返った。

「スイングの調子やボールの出球は自分の満足のいくものではないけど、今の自分のベストなプレーができたことに間違いはないし、そこは良かった」。開幕前には不調であることを明かしていたが、辛抱強く自分のゴルフを続けて好スコアにつなげた。

日本ツアーとは異なるコースセッティング、雰囲気、同伴プレーヤー、ギャラリーの熱気といった、PGAツアーの要素の全てが、プロ1年目の22歳を奮い立たせている。「自分がいいプレーをしていることと、PGAツアーのフィールドでプレーしていることを頭に入れて強い気持ちでプレーした」と1ホール、1ホールをかみしめるようにラウンドしている。

今年1月の「ソニーオープンinハワイ」では2日目を終えて5位に立っていたが、週末に崩れて41位に終わった。「まだ2日目。残り2日間も自分のゴルフをしてPGAツアーのフィールドを楽しみたい。ソニーオープンと同じ悔しい経験はしないようにしっかり攻めきりたい」。インタビューを終えると、日没間際の練習場へと足早に向かった。(千葉県印西市/内山孝志朗)

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