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“絶対ラフに入れない・・”フィル・ミケルソン、手首のケガとの戦い/全米オープン

タイガー・ウッズといえば、どの大会でも誰よりも注目される存在だが、今週のオークモントでは、世界ランキング2位のフィル・ミケルソンがナンバー1のストーリーとなっている。左手首を痛めているミケルソンは、「全米オープン」でなければ休んでいた、と会見の場で述べている。

フィル・ミケルソン
「おそらくあと1週間待ったと思います。」

ジム・フューリック
「フィルは優勝を目指して何が何でもプレーしたいんだと思いますが、ラクじゃないでしょうね。私は手首を痛めたことがありますが、どんなに素晴らしい選手でも体調が100%じゃなければ、タイガーやエルス、ビジェインといったトッププレーヤーと戦うのは大変です。体調万全な彼らを相手にケガを負っていては勝負になりません。やはり無理をせずに、痛めた部分を休めて、完治してから大会に臨むのが理想ですね。」

フィル・ミケルソン
「心配な部分はありますが、自分に出来る限りのことをするつもりです。」

ミケルソンは、ドライバーショットと嫌なラフからのショットを心配している。火曜日の練習ラウンドでは、ホセ・マリア・オラサバルのキャディが、ミケルソンの手首のサポーターを調整している光景が見られた。常に自信に満ちているミケルソンだが、さすがに今週は、自分への期待はやや小さいようだ。

フィル・ミケルソン
「どんな順位に終わるかに関しては、大きな期待は持たないようにしています。木曜日から日曜日まで、左手首をこれ以上痛めないように気をつけながら、ショットが日に日に良くなるよう願っています。そして、過去2、3週間デイブ・ペルツと特訓してきたことを活かすことが目標です。どんな順位で終わるかに関しては、大きな期待を持たないようにしています。」

記者 「今週、さらに手首を痛めてしまう可能性はあると思いますか?また、完治するまで大会には出たくないと考えたことはありますか?」

フィル・ミケルソン
「2つ目の質問に対する答えはノーです。今週症状が酷くならなければ、あと2、3週間で直ると思います。これ以上、手首を痛めないよう毎日気を付けるだけです。腫れは少しずつひいていますし、元々痛めていた部分が少し悪化しただけで、大きなケガではないと思っています。」

記者
「2006年までと同じように、先のことは考えずにプレーするつもりですか?」

フィル・ミケルソン
「そうですね。でも、2006年は心構えが違っていました。メジャー2連勝の後“全米オープン”を迎えたことに加え、ウイングドフットで優勝するために作戦を十分に練っていたので、最初から勝つことだけを考えていたのです。でも今週は、今まで以上に結果を意識せず、ひとつひとつのショットに集中してプレーするつもりです。とにかく、ラフに入れないことが最優先ですね。以前は、冗談半分“絶対にラフには入れない”と宣言したこともありますが、今週は、何がなんでもラフだけは避けたいと思います。」

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