金谷拓実が抱く2年目の葛藤「1年でも長くここでプレーしたい」シード確保への正念場
◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 事前(7日)◇横浜CC(神奈川)◇7322yd(パー71)
駆け抜けた1年目とは、また違う感情が生まれている。PGAツアー参戦2年目の金谷拓実は、少しばかり苦悩の表情を浮かべた。「いいプレーをしているような感じでも、やっぱりランキングがこんなものなので…。本当にレベルの高さを感じますし」。年間ポイントランキングは現在142位。本大会を含めて残り6試合となったフェデックスカップ・フォール(秋季シリーズ)で100位以内に浮上し、来季の出場資格を確保しなければならない状況にいる。
昨季4度あったトップ10入りも、今季はまだない。自身の中で2年目の成長を感じる部分があっても、結果に結びつかない現状がもどかしい。時には、周囲の雑音が耳に入ることもあるという。「たまにそういった言葉に流されそうになる時もあるけれど、自分のやりたいことをやりたい」と自らに言い聞かせるように話した。一方で着実な前進を示す数字もある。予選通過は昨季の29試合中13度に対し、今季は23試合ですでに14度。世界のトップが集う厳しい環境下でも、安定して週末まで戦えるようになっていることは、2年目の進化の証でもある。
思えば1年前も、同じように苦しい状況でここ横浜に乗り込んできた。最終日に「62」のビッグスコアをマークし、18位から4位まで一気に順位を上げてフィニッシュ。年間ポイントランクを135位から113位まで浮上させ、その勢いをもって最終的に99位に滑り込んだ。「PGAツアーは素晴らしい場所なので、1年でも長くここでやりたいと思っている」。静かな口調に、思いを込める。
28歳にとって本大会は、シード確保につながった場所。「去年感じたのは、本当に応援がプレーの原動力になるということ」。母国・日本で唯一開催されるPGAツアー公式戦だからこそ、背中を押してくれる声がある。「今週もそういった力をもらえると思う。しっかりと自分らしいプレーを続けられるようにやっていけたらいい」。4日までの「ユタバンク選手権」を終えて帰国直後ながら、プロアマ戦での18ホールを終えてもショット、パットとぎりぎりまで調整を続ける姿があった。(横浜市保土ヶ谷区/中村文香)