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2022年 全英オープン
期間:07/14〜07/17 場所:セントアンドリュース・オールドコース

「スタート5分前」の繰り上がり出場 星野陸也の執念が実った

◇メジャー第4戦◇全英オープン 初日(14日)◇セントアンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7297yd(パー72)

「スタートの5分前」の連絡から、離れ業で日本勢の先陣を切った星野陸也は3バーディ、4ボギー1ダブルボギーの「75」で回り、3オーバー119位で初日を終えた。前日にウェイティング2番手から1番手へと繰り上がり、開幕当日にジャスティン・ローズ(イングランド)が腰痛により欠場したため、急きょ出場が決まった。

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「まさか出られるとは思わなかった。自分でもびっくりです。急いで走ってスタートギリギリで。まさかこんなこともあるんだな」と本人も驚く初経験だった。午前5時半過ぎに会場入り。トレーニングルームでストレッチもしていた。すでに1組目がスタートしていたが、クラブハウスに着いたら大会関係者に「プレーできるか」と聞かれた。ショット練習なしのぶっつけ本番だった。

「しかも、すごい組で」と、2018年大会覇者のフランチェスコ・モリナリ(イタリア)、世界ランキング35位のトミー・フリートウッド(イングランド)と同組に。昨年から目標としていた全英の舞台。「ストレッチはしていたので、ショットはいい感じでスタートできた」と150回大会の聖地に降り立った。

最初のパー5となる5番でラフを渡り歩いてボギーを先行させた。7番で1m弱につけたが、チャンスを決めきれず、前半で最も短い187ydの8番(パー3)は2オン2パットのボギー。たまっていたうっ憤を晴らすように9番では1Wを握って378ydを飛ばして狙い通りにグリーン奥のラフへ運び、寄せワンで初バーディを奪った。

「ショットは良かった」と後半12番も飛距離を稼いで2つ目のバーディ。ボギーとした13番でこの日唯一、ポットバンカーに入れて洗礼を浴びた。「縁について横にも出せないような状況でヘッドをすごいかぶせて打った」。17番のダブルボギーは2打目を左に曲げるなど「完全なミスジャッジ」。硬く傾斜のあるフェアウェイに苦戦したが、最終18番をバーディで締めくくった。

ホールアウト後は、花粉症でのどを痛めてつらそうな表情も見せたが、「ショットはいいので、流れを作れるようにチャンスでしっかり頑張りたい」。出場権がないまま、今後に備える意味で現地入りして巡ってきたチャンス。会場で配られる組み合わせ表のパンフレットにも名前が載らないぐらい急な出場となったが、2日目の巻き返しで決勝ラウンドのペアリングに名を残したい。(スコットランド・セントアンドリュース/清野邦彦)

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