オハイオ州に自宅を構えるジェイソン・デイ(Sam Greenwood/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 3日目（4日）◇ミュアフィールドビレッジGC（オハイオ州）◇7543yd（パー72）

「車でここまで来るのが億劫（おっくう）で…。だったら、もっと近くの違うコースに行ってしまう」とジェイソン・デイ（オーストラリア）は苦笑い。自宅はコースから車で30分、周囲からは「ホーム」と言われるが、ここ2年で大会期間中を除いてプレーしたのは9ホールだけ。それでも久々に帰って来た大会は、やっぱり地元の温かみを感じさせてくれた。

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1オーバー47位で予選通過と2日目までは存在感を示せなかったが、応援に来た家族や友人のためにもこのまま下位に沈んではいられない。「少しエンジンをかけるのが早すぎたかな」と、3番で140ydの第2打をたたきこんでイーグルを奪取。歓声に両手を掲げて応えると、4番パー3はピンチからのチップインバーディで再び観客を沸かせた。

ティショットを左のラフに外し、ボールがピッチマークに3分の1ほど埋まっていたが「パーで上がれればいいと思っていた」と打った2打目がカップイン。「運が良かったし、きょうは本当にいい一日だった」と「68」をマークして通算3アンダー19位に浮上した。

昨年大会は背中のけがで出場できず、2020年以来の大会出場。同年は4位に入ったが、コロナ禍で無観客開催となり味気なかった。「今週は家族や知人もたくさん来ているし、ファンの前でプレーができるのは素晴らしい」と笑顔を浮かべる。最終日は久々に大歓声を背に1週間を締めくくりたい。（オハイオ州ダブリン／谷口愛純）