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2022年 バレロテキサスオープン
期間:03/31〜04/03 場所:TPCサンアントニオ キャニオンコース(テキサス州)

首痛再発の松山英樹 スタート前後に救護室行きも18ホール完走

◇米国男子◇バレロテキサスオープン 初日(31日)◇TPCサンアントニオ(テキサス州)◇7494yd(パー72)

普段は練習開始となるティオフの約1時間半前、松山英樹はゴルフウェアでなく、トレーニング着でコースに姿を見せた。前日、再発した首痛を抱えたまま、向かったのはコース内に設けられた救護室。医師との相談、治療を終え、着替えてボールを打ち始めたのはスタート40分前だった。

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時折笑顔を見せながら、力を明らかに加減してスイングを繰り返す。患部への違和感を1球ごとに確認し、“打てる”打ち方を探すように、ボールの行方に視線を送った。出だし1番での1Wショットは右ラフへ。いきなり3パットボギーをたたいたが、続く2番(パー5)では、スピード感を落としながらも1Wで320yd超えのドライブを見せ、バーディを取り返した。

本調子にはほど遠く、アイアンショットの距離感がなかなか合わない。患部への痛みから、3月初旬「アーノルド・パーマー招待」を最後に予定していた2試合を欠場。今大会は4週ぶりの実戦となった。3つ目のボギーを喫した6番の3パット、ダブルボギーをたたいた9番で前方の木に当てた2打目などは試合勘の欠如を感じさせた。

後半に入って状態は上向き、12番では1Wで330ydを飛ばしてフェアウェイど真ん中を捕らえた。連続ボギーの後の最終18番(パー5)では第2打で奥に切られたピンを攻め、右のカラーまで運んでバーディフィニッシュ。5バーディ、5ボギー1ダブルボギー「74」と手負いの状態にもかかわらず、スコアを激しく上下させた。

2オーバー104位は出遅れには違いないが、故障を抱えたまま18ホールを回ることができた、というポジティブな見方もできる。一方で、スコア提出後には再び救護室へとカートを走らせた。

「状態?わかりません。なにもないです」と言葉少な。最後に「またあした」とだけ残した。次週、史上4人目の連覇がかかるメジャー「マスターズ」(ジョージア州オーガスタナショナルGC)を見据えた慎重な調整が続く。(テキサス州サンアントニオ/桂川洋一)

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