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必死のパーセーブが相手の3パット誘発 金谷拓実がプレーオフ制し下剋上

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ・マッチプレー 3日目(25日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

まさかの幕切れが週末への道を切り開いた。決勝トーナメント進出をかけたサドンデスのプレーオフ1ホール目。直前のマッチで、5&4で退けたばかりのルーカス・ハーバート(オーストラリア)の1m強のパーパットがカップに嫌われた。初出場の金谷拓実が“格上”の選手たちをなぎ倒し、4人1組のグループステージを突破した。

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前日にトニー・フィナウに逆転勝利を収めた金谷はこの日、序盤からマッチをリードした。2番、3番とショットをペナルティエリアに入れたライバルに対し、パーを重ね、4番(パー3)で3.5mのバーディパットを沈めて3アップに。「優勢に進んでいったが、最後まで対戦相手のことは考えず自分らしいプレーを心がけた」と淡々とホールを進めた。

後半に入っても、流れをキープ。13番、相手が池ポチャの後の3打目をピンそば1mにつけてパーを確実にした直後、金谷は動じず6mを沈めてバーディにして5アップ。勢いを譲らなかった。

4ホールを残して2連勝を決め、3マッチの合計ポイント2ptでグループトップのハーバードに並んだ。30分後に始まった延長戦はいきなり大ピンチ。1番でUTのティショットが左のフェアウェイバンカーに入り、2打目でレイアップを余儀なくされた。

「グリーンを狙えるような状態ではなかった。でも、しっかりパーセーブすれば次のホールに続く。まずは自分のできることをやろう」。残り80ydの3打目、ロフト58度のウェッジでピンの右奥にキャリーさせ、計算通り傾斜で戻して1mに寄せた。しぶとさを窮地で発揮する23歳に気圧されたか、ハーバートは6mのバーディチャンスから3パット。思わぬ形で勝負が決した。

16組のうち、グループ内で世界ランキング最下位の選手が“下剋上”に成功したのはリチャード・ブランド(イングランド)と金谷だけ。「初日、ザンダー(シャウフェレ)選手と対戦したときはまさか(自分が)勝ち進むとは思っていなかった。でも残り2日間で自分らしいプレーをして勝つことができた。きのう引き分けだったらチャンスがなかった。劣勢の試合でも、あきらめずにプレーすればこういう結果もある」と自信を深めて決勝トーナメントに臨む。(テキサス州オースティン/桂川洋一)

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