松山英樹（写真は2022年「WMフェニックスオープン」）

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前情報（22日）◇オーガスタナショナルGC（ジョージア州）◇7510yd（パー72）

松山英樹が22日、4月の「マスターズ」（ジョージア州オーガスタナショナルGC）に向けた前回大会優勝者の電話会見に出席した。恒例のチャンピオンズディナーのメニューの公表は避けたが、品目は「決まっている」と明かした。

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歴代優勝者がクラブハウスに集う晩餐会は開幕2日前に行われる。グリーンジャケット姿で一堂に介する雰囲気はアジア人選手にとって未知の世界。「僕は英語がしゃべれないので、どういう感じなのかわからないが、楽しみというか緊張するだろうなと思っています」と思いを巡らせた。

• 【画像】2021年 マスターズ フォトギャラリー

松山英樹は最後まで冷静だった（提供：Augusta National Golf Club）

マスターズの優勝者の別の慣例のひとつに、オーガスタナショナルGCへのクラブの寄贈がある。松山はロフト56度のウェッジをチョイス。「去年たくさん使った記憶がある。活躍してくれたのが、勝つのに大きかった」。一方で、最終日の逃げ切りのキーポイントになった一打を問われ、「15番ホール（パー5）、池に入れた後のアプローチ。（5打目を）パターで打てるところまで行ったのが良かった」と、リードを保つのにボギーで耐えたチッピングを挙げた。

優勝を決めた直後の表情(Kevin C. Cox/Getty Images)

日本人男子レギュラークラスでのメジャー初制覇。ホールアウト直後に目に浮かべた涙の理由について、「自分が優勝したことに対してではなく、一緒にいてくれるチームのみんなが泣いている姿を見て、ほっとした部分が大きかったから」と振り返る。

「いろんな人に祝福されたり、トーナメントで『マスターズチャンピオン』として紹介されたりしたのが、うれしかった。ギャラリーの反応も今までと違った」と一年分の喜びをかみしめ、再びオーガスタに乗り込む。