ビクトル・ホブラン プロフィール
2022年 WMフェニックスオープン
期間:02/10〜02/13 場所:TPCスコッツデール スタジアムコース(アリゾナ州)
猛吹雪で自宅に3日間缶詰 ホブランの世界3位への旅路
◇米国男子◇WMフェニックスオープン 事前情報(9日)◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)
破竹の勢いで勝利を重ねるビクトル・ホブラン(ノルウェー)は、前週のオープンウィークに思いもよらぬトラブルに巻き込まれた。2週前のアラブ首長国連邦(UAE)での欧州ツアー「Slync.io ドバイ デザートクラシック」で優勝し、米国に帰ったところ猛吹雪の影響を受けて自宅に“缶詰”にされた。
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オクラホマ州立大時代の2018年に「全米アマチュア選手権」を優勝した24歳は、キャンパスがある街、スティルウォーターに在住。大型低気圧による大寒波に襲われ、「家の中に3日間閉じ込められ、食料も底をついてしまった。昏睡状態のような感じになった」という。
天候の回復から無事にアリゾナ州に到着し、今週のフィールドでは世界ランキングで1位のジョン・ラーム(スペイン)に次ぐ同3位にいる。昨年11月から出場した世界ランキングポイント対象の5試合で3勝。メキシコ、バハマ、ハワイ、UAEと世界を股にかけて好成績を続けてきた。
自分でも「ちょっとクレージー」に思う旅路だが、24歳にはまだゆっくり振り返る余裕も、またそうするつもりもない。「立て続けに旅をしながら試合に出ていると、よく考える時間もないんだ。アプローチの練習をしないと、トレーニングもしないと、プロアマだ、なんだって次の大会に向けてプレーしている」
本大会は2020年に出場して予選落ちした。「当時はまだ“青かった”」と笑った。「でもずいぶん昔のことのようにも思える。今とは別人のようだったから。今回はまた初めてプレーするような気分でいます」。短い期間で自信も確かに深めている。(アリゾナ州スコッツデール/桂川洋一)