タイガー・ウッズ、来年の全英に意欲「セントアンドリュースでプレーしたい」
不休のリハビリから“復帰戦”で親子競演 タイガー・ウッズ「絆を深め、人生を楽しむ」
◇米国男子(ツアー外競技)◇PNC選手権 事前(17日)◇リッツカールトンGC(フロリダ州)◇7106yd(パー72)
2月の交通事故で大けがを負ったタイガー・ウッズが、“復帰戦”となるツアー外競技「PNC選手権」のプロアマ戦をプレー後に記者会見に臨んだ。
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昨年大会に続いてタッグを組む長男・チャーリーくんとともに黒のウエアでそろえ、18ホールをプレー。大勢のギャラリーが見守る中、1番のティショットではさすがに緊張も高まったというが、「素晴らしい一日だった。またここでプレーできて、息子と一緒に過ごすことができて、本当に楽しかったよ」と喜びをかみしめた。
幾多の手術を乗り越え、奇跡的なカムバックを果たしてきた45歳にとっても、ここに至るまでの道のりは想像を絶するものだった。「今回のは、もっと大変」と苦笑し、「(2週前の)バハマでも言ったけど、まだ足がくっついていて良かった」。さらに「(事故直後から)3カ月間をベッドで過ごした以外は、一日も休んでいない。体調があまり良くない日でも、必ず(リハビリとして)なにかをやっていた」と振り返る。
再びツアーで戦うためには「手のフィーリングはあるけど、残念ながら、(まだ)その感覚とスピードやショットが一致しない。ボールは思うように飛ばない」というメカニックを磨き上げる以前に、持久力を取り戻さなくてはいけない段階。「今でさえ、このフラットなゴルフコースを(18ホール)歩くことはできない。トーナメントゴルフをするのは、まだまだ先の話なんだ」と強調した。
ツアー外の今大会は認められているカートの使用について、プライドをにじませる場面も。今後ツアー復帰のタイミングで短期間でもカートの使用を申請するか問われ、「いや、絶対にしない。それは僕らしくない。そのレベルでプレーできないなら、そこでプレーするべきじゃない」。強いトーンで繰り返した。
チャーリーくんとのかけがえのない時間でもある今大会。「このイベントで子どもと一緒にプレーできるのは、カートを使うからこそ。そして、僕たちはここで素晴らしい時間を過ごすことができる。絆を深め、人生を楽しむことができるんだ」。長く険しい復活への第一歩を、愛息とともに踏み出す。