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松山英樹 アジア勢の最多勝へ“マジック1”

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 最終日(24日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC (千葉県)◇7041yd(パー70)

PGAツアー7勝目。日本勢として前人未到の領域を進み続ける松山英樹にとって、この偉大な数字も通過点でしかない。「アジア人の最多がチェ・キョンジュの8勝。丸山(茂樹)さんから、早くそこを抜いてくれと言われていた。次の8勝目で早く並ぶことができるように頑張りたい」。優勝インタビューで早くも次の1勝へ視線を向けた。

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とはいえ、マスターズでの6勝目からこの1勝を積み上げるまでの道のりは決して簡単ではなかった。2020-21年シーズンは米ツアー8年目で最も少ないトップ10入り3回。金字塔を打ち立てた裏で必死にもがいてきた。

新たなシーズンが始まり、日本に入っても「正直に言ったら、マスターズが“10”としたら“1”もないような状態」。それでも、4日間60台をそろえて終わってみれば5打差の圧勝。現状を同じ数字の比較に当てはめ、「“2”か“3”くらいかなと思います。自信を持ってゴルフができるかといったら、そうでもない」と衝撃的な告白をした後で続けた。

「結果としては“8”くらいまでいってますけど、残りの“5”とか上がった要因は、応援してくれたたくさんの人のおかげでしかないと思う。たくさんの後押しがあるから、集中して、スイングのこととかを気にせずプレーできた。これだけ(応援で)変わるんだと思ったし、うれしかったですね」

新シーズン早々にタイトルをつかんだことは、2022年9月まで続く戦いに向けても間違いなくプラスとなる。「戦いやすくはなると思います。悪いショットもたくさんありましたけど、ちょっときっかけがつかめそうな雰囲気は出ていた。今週受けた声援を忘れずに、米国でも頑張りたい。(出場する)試合はまだ決めていませんけど、次につなげて、いい結果が安定して出せるように」。余韻もそこそこに、上だけを見て走り続ける。(千葉県印西市/亀山泰宏)

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