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マスターズ“10”なら“1”だけど…松山英樹「日本のファンの前で良いプレーを」

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 事前(20日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC (千葉県)◇7041yd(パー70)

2年ぶりの日本開催は、松山英樹にとってマスターズ優勝後初めてファンの目の前でプレーする機会でもある。「なかなか難しい判断だったと思いますけど、また日本でプレーできることは(日本人選手として率直に)うれしい。(東京)オリンピックは無観客で、ファンの皆さんの前でプレーですることができなかった。いいプレーが見せられるように頑張りたい」と力が入る。

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タイガー・ウッズと日本のエースの熱戦にファンが熱狂した2年前。「タイガーと優勝争いすることは、すごく貴重な経験だった」と振り返りつつ、「なんとか(ツアー記録に並ぶ)82勝目を阻止できるように、月曜日フィニッシュの最後の6ホールは頑張ったつもりだけど、及ばなかった。マネジメントの仕方というか、(争う)選手(の状況)を見て攻めるところだったり勉強になった」。記憶には充実感と悔しさが入り混じる。

マスターズ制覇という金字塔を打ち立てた一方、トップ10入り3回はPGAツアー8年間でもっとも少なかった2020-21年シーズン。中1週で始動した新シーズンはここまで3試合に出場。「安定性を出していけたらと思っていたけど、ラスベガスの2試合(67位、59位)もそうですし、安定しているとは言い難いプレーが続いている。ショットもパッティングもアプローチもそうですけど、全部が自分が求めているレベルにないというか、正直に言ったら、マスターズが“10”としたら“1”もないような状態」。開幕戦で早速6位に入った後も、現状をシビアに見つめる。

前週ネバダ州ラスベガスでの「ザ・CJカップ」を終え、ツアーのチャーター機で帰国。空港到着は19日(火)の午前3時を回っていた。時差ボケも残る中での連日の練習ラウンド。強い風も吹いた開幕前日は18ホールを回り切った。「日本での開催ですし、少しでもいいところで回れるように」と必死の調整が続く。

初日、2日目はマスターズ、東京五輪と最終日最終組を一緒に回ったザンダー・シャウフェレ、プレジデンツカップでダブルス戦のペアも組むC.T.パン(台湾)が同組。「ザンダーとは今年はマスターズ、オリンピックと回っていますけど、お互い良いプレーができると思いますし、そうなるように頑張りたい。CTとも良い流れでプレーできるんじゃないかと思う」。久しぶりとなる母国のファンと親しみのあるペアリング。気持ちを高めてティオフを迎える。(千葉県印西市/亀山泰宏)

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